大学受験の勉強を始める前から、英語だけは得意だったのでしょうか？

中学時代は1年間、英語の授業をサボるなんてこともあって、英語の成績は最低でした。一念発起したのは高校1年の時。さすがに英語ぐらいやらなきゃと思って、従姉妹に相談したところ、交友関係の広い彼女が英会話の先生を紹介してくれたんです。その先生は開業を控えたオリエンタルランドの社長に英会話を教えるような人だったので、完全に大人向けの英会話の先生です。

高校3年間、みっちり彼女に英語を教えてもらいました。前述のように英語がぜんぜんできなかったので、まずは英文法の基礎からです。彼女も僕も学校の英語の成績に興味なかったので、受験英語なんて一切やらず、英会話を教えてもらったり、海外ミステリーを原書で一緒に読んだり、といった感じ。それでも、英語の成績はどんどん上がり、大学受験では国語と並ぶ僕の得点源になりました。

大学でもこのペースで勉強しました。というか、外交官試験を受けるつもりだったので、かなりやり込みました。当時はTOEICは一般的ではなかったので、大学2年の時、英検を受けたんですが、英検1級に合格しました。英検1級はTOEICに換算すると950点以上らしいから、まあ「かなり英語のできる人」になったんじゃないでしょうか。大学では講義を英語でしかやらない先生もいたんですが、それに苦労しないレベルです。なんとなくネイティブの友人も増えていったので、英会話もかなり流暢になりました。フランス語もそうですが、英語の本は原書で読むようになったのも、この頃です。

記者時代はそんなに英語を使う必要がなかったので、英語力は伸びませんでしたが、米国人のインタビューは当然、英語でやりました。サビかけてきた英語をもう一回きっちりやり直したのは、記者を辞めてIT会社に転職してからです。その会社が出資する米企業のマネジメントに携わることになったからです。最初は日本の会社と米企業のリエゾンだったんですが、やがて米企業のSenior Vice Presidentをやらされることになってしまいました😅。

SVPですから、当然、部下持ちです。国際事業担当のSVPだったんですが、事業部全体で200人ぐらいのメンバーがいて、日本人なんて1人もいません。コミュニケーションはすべて英語。早口でまくし立ててくる部下たちをディベートで説き伏せなければならないので、これは必死になりました。もちろん回ってくる書類はすべて英語だし、クライアントとのやり取りも英語、たまにフランス語かスペイン語という状態。これはさすがに大変だったし、英語が先に出てくるようになったので、日本語の方が出てくるのが遅くなりました😅。この頃が僕の英語力の頂点です。本を読むスピードは日本語と英語でほぼ変わらなくなりました。フランス語がほぼ英語と同レベルです。

ここから先は、その時培ったもので暮らしています。日本人としてはかなり英語ができる方だと思います。でも、最近は娘の方が達者に英語を使うんですよね😅。娘はハーバードの院卒だし、就職したのも米国系の戦略コンサル。最近できたオクスフォードの院卒の部下には英語で指示しています。本社とはMicrosoft Teamsでやりあっていて、負けていません。近ごろは「パパの英語には発音にちょっと訛りがある」なんて生意気なことを言うんですよ🤣。