安倍元総理の事件の時はどう感じましたか？

まず、前提となる安倍晋三前総理の殺害事件を「暗殺」と呼ぶのが適切か、微妙だと考えています。「暗殺」とは本来、「政治や宗教など思想で対立している対象を殺害」することを指すからです。山上哲哉被告の場合、殺害動機は「怨恨」のようですし、精神鑑定をされるような状態です。メディアがこの一件を「銃撃事件」「凶行」「殺害」とは表現しても、「暗殺」とは言わないというのも、このためだと思います。

僕は安倍晋三前総理のことを、彼がお父さんの秘書をしていた頃から存じ上げていますし、その後もお付き合いがなかったわけではありません。だから、某政治家に同伴してお通夜やご葬儀にもうかがいました。僕にとって、とても「日常のちょっとショッキングな事件」どころではないんです。

ただ、この事件が「日本の転換点」のようなものになるとは、今のところ考えていません。