兵庫県知事選、さいとう元知事の復帰当確の報道が出ましたが、ご感想があればお願いします。

僕自身は兵庫県に特別の知見も情報源もありません。従姉妹が神戸市東灘区と芦屋市に住んでおり、家政婦さんが神戸市出身であるということぐらいです。今回の兵庫県知事選は何が何やらという感じで情報が錯綜しており、兵庫県民以外には判断がつかない部分が多くあります。

ただ外野から見ていると、当初は有力視されていた稲村和美さんを、斉藤元彦さんが差し返したように見えます。稲村さんは立憲民主党支持者をまとめ、自民党、公明党、維新の会の支持層ではほぼ斉藤元彦さんと五分でした。しかし無党派層の支持で、斉藤さんに敗れた、と分析しています。

稲村さんは革新系候補と言っていいと思いますが、県議や市議などの支援、労組や地方自治体の組織などをバックにする従来型の選挙戦略を取りました。これが「既得権益層の支援を受けた候補である」と認識されたため、「改革の継続」を訴えた斉藤さんの主張に見事にハマってしまい、無党派層の支持を思ったより得られなかった、という側面はあったんじゃないでしょうか。

一方、斉藤さんの支持者たちは、SNSを積極的に活用しました。結果として、「既得権力vs斉藤」という構図を上手く描けたと思います。

こういった戦い方で選挙に勝つのは、先の衆院選での国民民主党の選挙戦術を思い起こさせ、僅差と言われていた米大統領選で結果的には圧勝したトランプ次期大統領とカマラ・ハリスさんの米大統領選に、非常にダブって見えるところがあります。

外野からは以上です。