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投資法・投資哲学

NVDAの決算。りおぽんさんはどうみますか?

質問

2024年11月09日 回答

来週ですね、NVDAの決算。りおぽんさんはどうみますか?
私は今は買われ過ぎてるなと思っているので、SOXS買って様子見てますが、結局はNVDA次第かなと。

回答

僕は「買われすぎているなと思う」という曖昧な根拠では考えていません。NVDAの決算後の株価の値動きは、NVDAの決算内容とそれに対する市場の評価で決定されますから、それを先読みすることで検討しています。

NVDAの決算を正確に読めれば苦労はないわけですが、それでも手はいくらでもあります。

①同業他社の決算を見る

例えばAMDが7-9月期決算を10月29日に発表しています。売上高は18%の伸びで利益も急拡大しています。AI向けのプロセッサの今期の売り上げ見通しも45億ドルから50億ドルに上方修正しています。しかしこの決算発表を市場を「期待したほどではない」と受け止めて、AMDの株価は急落しています。

ここから得られる情報は(1)AI市場に変調は発生していない、(2)投資家の期待は高く好決算でも売られることはあり得る、(3)AMDはNVDAの牙城を崩せていないーーということです。

NVDAにとっても(2)が怖くはありますが、(1)(3)はポジティブな情報でした。NVDAのAI市場の占有率は現在80%ちょっとですから、それが崩されていないのであれば、AI向けプロセッサの市場規模×市場占有率×AMDの前年対比のAIプロセッサの売り上げ伸び率ーーが最低でもNVDAの次回の決算の売上高で、その時の利益がどうなるのかあれこれ試算することになります。

②ハイテク大手4社の設備投資とその今後の計画を見る

これがNVDAの主要顧客です。MSFT、GOOGLE、AMZN、METAの4社の決算をチェックするのが先ずはよいと思います。これらの4社の決算はいいところまで冴えないところもありましたが、設備投資には積極的で当面データセンターへの設備投資を積極的に進める計画でした。

ここから得られる情報は(1)AI市場に変調は発生していない、極めて順調である、(2)AI市場の伸びは今後もしばらく続きそう。従ってNVDAの業績見通しも好調ーーといったことです。

AI市場の伸び率が上記4社の設備投資伸び率の平均値であると仮置きして算出、これを利用してAMDの時と同様の理屈でNVDAの次回決算の売上高や業績見通しを試算することができます。

③TSMCの決算を見る

NVDAはファブレスですからGPUの調達ではTSMCに依存しています。このTSMCはすでに10月17日に四半期決算を発表しています。売上高は36%増、純利益は54%増の過去最高益でした。また設備投資を第4四半期には倍増させる計画を打ち出しました。

TSMCはファウンドリーなのでNVDAのGPUだけを製造している訳ではありませんが、2024年通期の売上高に占めるAI分野の比率が10%台半ばまで急増するという見通しを示し、CEOの魏哲家さんが決算発表で「AI市場の需要は本物である」という見解を示しています。

ここから得られる情報は(1)AI市場に変調は発生していない、(2)現状ではNVDAのGPUの製造と供給にそこまで大きな問題は発生していない、(3)例え一時的にGPU供給が需要に追いついていないくても、それはTSMCが積極的に設備投資を続けることで解消されるーーといったことです。ですからNVDAの売上高と業績見通しは少なくとも好調です。

TSMCはAMDなどにもAI用途のプロセッサを供給しているので、その全量がNVDA向けという訳ではありませんが、TSMCのAI向けのプロセッサの伸び率がNVDAの売上高伸び率であると仮置きして、これまでと同様にNVDAの売上高を試算することができます。

以上の作業をやってみることを「決算の予想を立てる」と言います。やっって見ればわかると思いますが、NVDAの売上高や業績見通しに死角はなく、ポイントになる純利益もアホみたいな絶好調であることがほぼ確定です。中国市場での売り上げが米国の対中半導体規制で減少しそうですが、これは既に大幅に減っているので影響は軽微でAI市場全体の伸びに吸収されると見ました。

問題は証券アナリストも機関投資家も、僕がやったこれぐらいの作業をしてNVDAの次回決算を予想しているということです。一般的な個人投資家のように雰囲気で業績を予想することはありません。ですからアナリストコンセンサスはこれらの結果引き上げられていますし、これらの決算発表後、NVDAの決算は絶好調であるという判断が機関投資家には付いたので、NVDAが買われて現在の株価にそれがある程度織り込まれています。

ですからこれらの分析作業をやった上で、「NVDAがアナリストや市場の極めて高い期待を、それでも上回ってくるのか」を読むのが投資家個々の技量ということになります。僕は90%以上の確率でNVDAはアナリストコンセンサスを満たすか上回ってくると判断しました。問題は市場が「それ以上」を期待していないかということと、短期的に半導体の供給がタイトになっていてこれがNVDAの制約要因になっているケースです。

後者の場合、一時的にNVDAの株価が急落することも考えられますが、TSMCが積極的に設備投資を続けている以上、いずれは解消されます。ですからこの下落は跨げるし、下げたら買い場だというのが僕の判断です。

前者の場合も10%ぐらい下げることはあり得ますが、これでNVDAの業績への高い期待は補正されるはずなので、やっぱり売る必要はありませんし、下げたら買えます。NVDAの株価はアホみたいに上昇していますが、業績もアホみたいに絶好調なので、ファンダメンタルズ的には一時より改善しているのも見どころです。

一時的に株価が下落することはあり得るけれど、NVDAショックは起きないというのが僕の判断でした。NVDAがコンセンサスを上回ってくる可能性も十分ある状況なので、SOXSを持つのはギャンブル、とても怖くて持てませんでした。ただ超絶好決算を出して来てもこれは既にけっこう織り込まれているので、決算発表直後にそう大きな株価上昇も期待できないと見ました。

以上が僕がNVDAの決算に対してやったことです。当然ですがこれは僕の個人的な投資研究・投資判断であって、その通りになることを保証するものではありません。これは投資家個々が自分で判断すべきことです。

NVDAの決算をどう予想しているのか、SOXSを買ったのかどうか聞いてくる質問が非常に多いので、まとめてレスしてみました。

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