質問
2024年11月04日 回答
個別株や先物などで違いがあると思いますが、長い投資歴の中で最長保有期間と最短保有期間(損切りではなく利益確定)はどのくらいになりますか?
不動産や美術品、貴金属などのハードアセット系は長期保有が大半だと思うのですが、最近主流のインデックスでもハードアセット系のような長期保有は難しいのではと感じています。
回答
先物には限月がありますから、そもそも長期保有は不可能です。個別株の場合、現在の手持ちで一番購入年が古いものが2003年ですから、21年も保有していることになります。MSFTのように2012年の年末に大量に買ったものを徐々に利益確定して来ているというものもあります。これが12年物ですが、株式分割を経て現在17バガーになっています。現在の手持ちで古いものと言えば多くが10-12年物と言った感じでしょうか。
「株式」というのは、本質を言えばその企業の一部を所有しているということです。ですから、その企業の「旬」がいつまで続くのかに所有期間が依存しますね。旬の短い生ものは、早めに利益を確定しないと腐ってしまいますから。
日経ビジネスが大昔、「企業の寿命は30年」説を唱えて話題になりましたが、東京商工リサーチが全国157万社の平均年齢を一昨年調査したら34年でした。特にIT関連は23年でしたね。比較的新しい産業ということもあるんでしょうが。
いずれにしても、イノベーションを続けて行かないと、企業は安定期に入ってしまいがちです。安定して経営して老舗企業になって行く場合もありますが、そうなると投資対象としての魅力が乏しくなって行く傾向にあります。
長期で持てる個別株というのは限られて来るし、金や美術品・ジュエリーのようなタイムレスのハードアセットと比較するのはムリです。資産としての特性がそもそも異なります。
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