国民民主党による「ガソリン税のトリガー条項」の凍結解除の主張。

僕もこれはトリガー条項の凍結解除の方が筋が通っていると考える。一方、補助金で対応することにさほどの権益はないんじゃないの。ただガソリン価格高騰に対して補助金で対応するのは、ガソリン価格が元に戻れば補助金を辞めればいいだけ。だけどトリガー条項の凍結解除をしてしまうと、一度なくしたものをまた創設することには政治的な困難をともなう。だからここは補助金という弥縫策で対応しておこうって考え方だと思う。

ガソリン税のトリガー条項凍結の増税部分って、東日本大震災の各種の復興財源とするっていう実質的な目的税だから、トリガー条項凍結を解除してガソリン価格を下げろって主張するなら、東日本大震災の復興財源をもうそろそろある程度は減らせと主張するか、あるいは別の財源を東日本大震災の復興財源にするため、◯◯は減らせというか、あるいはなんらかの新税を創設したり税率を上げたりする主張をされて、歳出と歳入の辻褄合わせをして欲しい。

国民民主党の公約には、こういった辻褄合わせをしようと努力した形跡がまったくなく、ただ減税、保険料引き下げ、新しい補助金創設という選挙民にウケそうな美味しいエサばかり並べているから、それはマズいんじゃないって言っているだけだよ。

選挙期間中だったから手厳しい批判を控えたけれど、僕は国民民主党の選挙公約に対する質問に「せめて年金の改革や医療費改革が盛り込んであれば、評価するのに」って回答をしている。財源は有限なんだから、何かを減らせば何かを増やさなくちゃならない。保険料を減らすなら、年金改革や後期高齢者の医療費一律3割負担を主張するか、別の手段で手当てをするまでがセット。

トリガー条項凍結の増税分を解除して減税するなら、東日本大震災の復興財源をどうするのかまで考慮するのがセットだと思うんだけど、僕は何かおかしいことを言っているかな。

僕ももうそろそろトリガー条項凍結は解除した方が得策だと思う。ただその場合には代わりの増税か新税の創設を主張する。狙いどころは金融所得への課税強化あたりじゃないかな。でも株クラ民はこれにも、もう感情的に反発するよね😅。

国民民主党の主張には1つ1つを見れば良いことも言っているんだけど、税収や保険料をぜんぶ減らして、それなのに多方面に渡って歳出を増やしたり、補助金を付けまくる政策を掲げている。メリハリというものがまったくないから、そういう選挙民にウケ狙いするだけしか考えていない主張はまずいんじゃないってこと。だから僕は維新の会を支持はしていないけど、◯◯を増やして◯◯を減らせっていう辻褄合わせをしようと努力した形跡があるので、「まだ維新の公約の方がマシ」と評価した。

国民民主党の公約1つ1つをぜんぶダメだと言っているわけじゃないんだよ。あまりに総花的だからそれはまずいと言っているだけ。ツイッターの国民民主党の支持者って、そういう批判だってことが理解できないで、自分たちが否定されたとでも思ったのか、感情的に反発して理屈に通らない主張をしているから、お話にならない。だから議論ができない知的レベルの低さと言っているだけ。

参考までについ最近、DMでぱふぇちゃんが「日本の財政赤字を解消するにはインフレ税を利用するしかないんじゃないのかと考えているんだけど意見を聞きたい」って主張をしてきた。だからこれには「日本の財政赤字を相殺できるぐらいのインフレ税が発生するインフレ率ってどれぐらいになるか試算してみて」「このレベルのインフレ下で国民生活がどうなるのか、日本経済がどうなるのか、想定してみて」と僕はお返事した。

その上で「政府の財政赤字を帳消しにするために、国民生活を地獄にするのは本末顛倒だというのが僕の持論」と僕は主張した。インフレ税は「税」と呼ぶように、国民には増税と同じ効果があるからね。議論というのは、こういう具合にするもんなんだよ。

ツイッターの国民民主党の支持者の主張の仕方や反発の仕方は、あまりに幼児的で稚拙に過ぎる。