リークを受けた際の相手方の守秘義務違反と、記事の出し方の落とし所のコツを教えていただきたいです。

「関係者の話」というのは、相手が匿名を条件に話して、こちらがそれを了承して聞いた場合にそうなります。当然、守秘義務違反のケースも多々含まれていましたが、それを気にしたことは一度もないです。相手が話したがっている話やもうオープンにできる話を聞いて、それを記事にするなら、バカでもできます。相手が話せないこと、話したがらないことを聞き出すのが、記者の仕事なんです。

政治家や官僚などのリークの場合、メモ帳を取り出した時点でもう話してくれませんから、一言一句、それを頭で覚える必要があります。口では話さず、表情や仕草でそれを伝えてくれるケースもあります。記事を出す場合、リークしてくれた相手がぜったい突き止められないように記事をまとめる必要がありますし、その人間が不利益にならないように配慮して記事化する場合もあります。

匿名で話してくれる情報源は、記者にとって最も貴重な存在なんです。