ディストピアもの、管理社会系のSF小説おススメ教えて！

古典的名作なら、僕はブラッドベリアンなので、先ずレイ・ブラッドベリの「華氏451度」を挙げておきたい。そしてあまりに有名なフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」は読んでいるのかな？　この分野の小説の原点とも言えるオルダス・ハックスリーの「素晴らしき新世界」を合わせて、古典で読むべきはこの3冊。

21世紀以降のディストピア小説だと、僕のお気に入りは、カズオ・イシグロの「私を離さないで」、コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」、マーガレット・アトウッド「侍女の物語」、アンナ・スメイル「鐘は歌う」。ナオミ・オルダーマンの「パワー」も今年ようやく訳書が出たようだ。僕的にはこの5冊。

今年出版されたばかりのドナ・バーバ・ヒグエラの「最後の語り部」は評判が良いから、近く読む予定。クリスティーナ・ダルチャーの「声の物語」も未読。

日本人作家なら、伊藤計劃「ハーモニー」、吉田萬壱「ボラード病」、村田沙耶香「消滅世界」、中村文則「R帝国」、多和田葉子「献灯使」の5冊は、ディストピア小説に興味があるなら読む価値があると思うよ。