質問
2024年10月01日 回答
日本で内閣総理大臣の次に重要なポジションはなんでしょうか。
与党第一党の幹事長でしょうか。
回答
僕の経験上では「内閣官房長官」です。官房長官は一見するとただの首相のサポート役に見えますが、閣議の調整役も、官邸からの指示を官僚に伝えて、この官邸と霞ヶ関の調整をするのも官房長官です。ですから情報が官房長官に集中して、首相が知らないことを知っているのも官房長官です。
記者としてスクープを取りたいんであれば、マークするのも官房長官です。ですから首相番は新米記者でも十分ですが、官房長官をマークするのはぜったいベテラン記者を充てます。首相は毎日記者会見をするわけではありませんが、官房長官は毎日、午前と午後に定例の記者会見を開きます。ですから「政府の意見」としてメディアが日々に伝えているのは、実は官房長官のコメントです。
さらに官房長官は内々に何人かの記者を集めてオフレコの談話をやります。オフレコの約束ですが、記者が記事の方向性を誤らないために開くものです。ここで知った情報を記者は「官房長官が◯◯と言った」とは書いてはいけないんですが、その代わり「政府首脳が」と書くのがお約束です。「政府首脳」という言葉はぜったい官房長官以外には使わないので、今後ニュースで「政府首脳が」とあったら、「ああ官房長官が話したんだな」と考えてください。
官房長官は首相に万が一があれば、首相を代行するのが慣例です。また「官房機密費」という内密で使える大きなお金を使う裁量権を握っています。この官房機密費が官房長官が辣腕を振るえる力の一つの源泉です。
首相官邸にあっては首相の一番近くにあって、いつでも首相とやり取りできるポジションです。各省が代表者を送り込んで来る首相秘書官が実際日常的に報連相するのも官房長官なので、ここに政府が仕掛かり中の案件の情報が集中します。
また官房長官は「内閣官房」の責任者も務めます。一見すると何気ない小さな組織ですが、「国家安全保障局」という日本国の安全保障問題を左右するとんでもない部署や、日本のCIAである「内閣情報調査室」なんていう怖い部署が中に属しています。
「国家安全保障局長」はご存知ない方はご存知ないポストですが、日本の国防に関する事務方のトップで、実際上の権力は大臣級とも言われます。外務省や防衛省から出向してきたエリート官僚を、事務次官経験者級の人が束ねます。内調トップの内閣情報官には公安などの情報が集まりますし、「内閣官房危機監」は国防以外の政府の危機管理のトップです。ですから例えば大災害が発生した場合、それを実務レベルで仕切るのはこの管理監で、それを掌握するのが官房長官と言うわけです。
この意味でも内閣官房長官には、他の誰も知らない情報が集中するわけです。
このほか、内閣官房は「行革推進本部事務局」「拉致問題対策事務局」「領土・主権対策企画調整室」「郵政民営化推進室」「全世代型社会保障推進本部事務局」「TPP等政府対策本部」「就職氷河期世代支援推進室」「デジタル市場競争本部事務局」「経済安全保障法制準備室」などなど、時の首相が重要な政策テーマとしたものの常時30-40ぐらいの事務方の実質的なトップも務めます。事務局の中身は霞ヶ関官僚の出向者が主体ですが、自分の省の政策にダイレクトに関わって来るので、メンバーは精鋭を充ててくるケースが多いです。
これらの組織を、官房長官は出どころを問われない「官房機密費」を使いながら掌握して運用していくわけです。
官房長官は政府の人気を左右しますし、その気になれば首相の寝首をかけるポストです。ですからかつては自分の派閥の腹心の部下や仲の良い気の利いた政治家を充てるのが慣例でした。このポストだけは変な人を選べないので、今回、石破さんは林芳正さんを留任させざる得なかったんでしょう。
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