質問
外国人観光客、とくに若い世代は日本のアニメが好きで日本に憧れていたという人が多いようです。
アニメ業界は国からの支援を受けている印象はないのですが、稼げるコンテンツになることを見越して海外展開へのサポートが行われたことなどがあったのでしょうか。
回答
日本のアニメ産業は、ほとんど公的な支援を受けずに発展したと思います。だから凄いし、尊いんです。あえて言えば文化庁が1997年から「メディア芸術祭」にアニメーション部門を設置しました。第1回では「もののけ姫」や「新世紀エヴァンゲリオン」などが受賞しています。この賞は賞金などはたいしたことがなく、経済的にアニメ産業を支援したとは思いませんが、サブカルチャーと思われていたアニメを文化庁が文化として認め、オーソライズしたことに意味があったと思います。
経済産業省がアニメ産業の分析や支援を始めたのは、日本のアニメが世界に広まって「から」です。書籍や映画、音楽などの「コンテンツ産業」の1つとして、その振興策を打ち出しています。「商務・サービスグループ」の「文化創造産業課」というところが所轄です。政府が2010年から開始した「クールジャパン戦略」に伴って、経産省の文化産業担当部署が次第に大きくなって来ています。これからだと思います。
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