陶磁器収集がご趣味とのことで、好みのメーカーなどはありますか？

僕の陶磁器蒐集の趣味対象はティーウェアではないんですが、現在、自宅で使っているメインのティーウェアは大倉陶園の白磁に手描きの薔薇の「アルバローズ」と、白磁に青の薔薇と金彩の「The Okuraブルーインペリアル」というシリーズです。どちららもとても素敵な品ですが、「アルバローズ」は通常のラインの中では直営店でしか買えないという同社の銘品、「The Okura ブルーインペリアル」は名称通り、大倉陶園を代表する製品だと思います。

「アルバローズ」はカップ&ソーサーやケーキ皿が６枚揃いであるほか、ティーポットやクリーマー、シュガーポット、ボンボニエールがあります。「The Okura ブルーインペリアル」はティーウェア一式のほか、我が家のメインのテーブルウェアの１つにもなっていて、大小各種の皿もあります。落ち着いていてとても上品な白地に青と金なので、料理がとても映えます。

大倉陶園はお気に入りなので、他にも「技法シリーズ」や「手描きの桜シリーズ」、「TheOkura花園」、「オーキッドガーデン」の各カップ＆ソーサーなどが2客ずつあります。

大倉陶園関連では、僕は「オールドノリタケ」のコレクターなので、これは蒐集しています。僕は蒐集対象でも「使う主義」なので、これらは実際に書斎などで使っています。書斎では他に明治期の良い「京薩摩」がいくつかあってこれも使っています。

「The Okura ブルーインペリアル」とともに我が家のメインのテーブルウェアやティーウェアになっているのが、マイセンの「ブルーオニオン」シリーズです。テーブルウェアの皿の枚数や種類ではこれが一番多いです。同じくマイセンの「アラビアンナイト」シリーズもティーウェアのセットがあります。これにヘレンドの「インドの華」シリーズが我が家のふだん使いの陶磁器です。

特別な場合にだけ使っているのは、フランスのセーブルのティーウェアです。「クラウディッドブルー」といういかにもセーブルらしい深いコバルト色のセットです。セーブルは他に18世紀のアンティークのセットもあります。さすがにセーブルはふだん使いにはできず、特別な人や陶磁器がわかってくれそうなお客さんがいらっしゃた時だけ、お出ししています。

これに現在少しずつ集めているロイヤルコペンハーゲンの「フローラダニカ」のシリーズがあります。これはティーウェアは集め終わって、テーブルウェアを買っているところです。ただこれはデンマーク王室がロシアのエカテリーナ2世への贈り物にするために企画したといういわく付きのシリーズですし、現在もデンマーク王家のディナーで使っていると聞くので、とにかく種類が多くて、その上、どれも高い😅。

いずれ我が家のディナーウェアもこれにしたいんですが、僕が生きている間にどこまで集められるか。。。21世紀に入って生産をタイに移してしまったロイヤルコペンハーゲンですが、これはデンマーク本国での制作を続けているので、今のうちに出来るだけ入手したいんですが。これはセーブルとともに将来的な価値が見込めるので、子孫に受け継ぐ家宝にします。

以上が主なところですが、欧州に旅行に行くたびに僕や妻が記念に買ってきたので、ティーウェアはやたら多い家です。ロイヤルリモージュやウェッジウッド、ジノリなどたくさんあります。

そしてもちろん日本のティーウェアもあります。大倉陶園以外では、主なところでは柿右衛門や、仲田錦玉さん、吉田美統さんなどの九谷焼の作家物、香蘭社や深川製磁などの良さげなものを買って使っています。

そしてこれ以外に僕の陶磁器蒐集の対象である茶碗・茶道具、例えば楽や唐津、備前、志野、織部、伊賀など、あるいは宋の青磁や高麗青磁、天目、呉須などの唐物、高麗物があるというわけです。こちらはあまりにいろいろあるので、簡単には書けません😅。