質問
2024年01月26日 回答
RRP、SRF、BTFP、バイバックと、これらは全てFRBの資金供給政策ですが、それぞれどういう性格のものなんでしょうか?被らないんですかねそれぞれ、役割や額面が。
回答
SRFはStanding Repo Facility の名の通り、常設の流動性供給策です。これが銀行が手元流動性が不足した場合に利用する主たるFRBの資金供給策になります。
一方、BTFPは昨年3月のシリコンバレー銀行(SVB)経営破綻を端に発生しそうになった金融不安に、緊急的に対処するために設けられた1年限りの枠組みです。Bank Term Funding Programの略です。
RRPは資金供給策ではなく、ワンナイトのReverse Repo、つまり翌日物のリバースレポの略です。銀行を対象にしたMMFを主な取引対象とする「資金吸収型」のオペのことです。通常のレポオペが資金供給であるのとは反対方向のオペになります。このRRPの金利が事実上FF金利の下限になります。
バイバックはFRBではなく米財務省による国債の買上げプログラム(買入れ消却策)のことです。国債の流動性改善などを目的に行うので、意味がこれもまったく違います。
ですから、これらは役割や立ち位置が明確に違います。
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