マニアックですが河井継之助という人物をご存知ですか？

河井継之助のどこがマニアックなんだよ🤣。幕末の有名人じゃないか。戊辰戦争で幕府軍が勝っていたら、それこそ日本の高官になっていたかもしれない人物だぞ。

長岡藩の中級武士の家柄だったけど、主君の信頼が厚くて抜擢され続け、幕末長岡藩の藩政を仕切るに至った。北越戦争では、7万石ちょっとの長岡藩なのに、河井継之助の指揮のもと、幕府軍と互角に戦ったんだから、明らかに一廉の人物。もしこの時、藩内で一揆が発生しなければ、戦いの帰趨はどうなったかわからない。戊辰戦争における大きな「イフ」の一つ。

西郷隆盛だって、勝海舟だって、一目置いた男だからね。僕は長岡市と福島県の只見町にある河井継之助記念館のどちらにも行っている。

ちなみに河井継之助の最期に付き従った外山脩造は、河井の「これからは武士の時代じゃない。実力があるものが勝つ時代になる。戦争が終わったら商人になれ」という言葉を守って、大蔵官僚や日銀の大阪支店長を経て、阪神電鉄の初代社長になったり、アサヒビールなどたくさんの企業の創業に関わったりと、関西財界の大物になった。この外山軽雲が阪神タイガースの生みの親とも言われているから、今の阪神があるのは、河井のおかげかもしれないよ。

これだけドラマチックな人物だから、司馬遼太郎の「峠」を始め、河井継之助を主人公にした小説作品はたくさんある。僕が知らないわけがないじゃないか。