古唐津の筒盃を入手しました。りおぽんさんならお気に入りの盃や茶碗にはどんな裂を着せますか？

古唐津の筒盃ですかぁ。良いご趣味ですね。古唐津は肌の味わいがたまらないですよねぇ。

僕は紹鴎緞子、珠光緞子、遠州緞子などの名物裂で気に入ったものを見つけるととりあえず購入しておきます。これは本物の名物裂がほとんどですが、一部は京都の織物屋さんの復元した復元品です。そして気に入った茶碗や茶入れ、盃などを入手すると仕覆に使っています。気に入ったものの仕覆には緞子のほか、金襴、銀襴、錦、間道など基本的に名物裂を使っています。帛紗はもちろん、将棋の駒の駒袋なんかもこれで仕立てました。現在も名物裂のけっこうなストックがあります。

僕も古唐津は大好きで、中でも茶碗は日本の茶碗としては楽茶碗、志野や織部の美濃茶碗とともに保有数が多いです。桃山時代の奥高麗の風雅な茶碗や斑唐津の大ぶりで素朴な茶碗、独特の紋様が描かれた絵唐津の茶碗なんかがあります。他にも花器、皿、盃などを多数所有しています。

既に仕覆のあるものもありますが、ちゃんとした仕覆が既になかったり、あってもボロボロになっていたものは、自分の気に入った裂で仕覆を仕立てています。渋くて素朴な古唐津は、少し華のある仕覆がよくバランスが取れます。復元品であればそんなに高くはないので、一度ご覧になってください。西陣の龍村美術織物さんの復元した帛紗用の名物裂が、5-15万円ぐらいで買えたと思います。