お酒を飲めない人とは、友人やビジネスパートナー、ひいては恋人であっても物足りなく感じますでしょうか？

まず高級フレンチだろうが高級料亭だろうが、飲まないことを気にする必要は一切ありません。安い居酒屋とかではアルコールを提供しないと元が取れないケースもあるかもしれませんが、こうしたお店では料理やそれ以外の場所代で十分元を取っています。むしろ最近お店が気にしているのは、車で来た客に飲酒運転させないことだと思います。

人間関係ですが「物足りない」ということはぜんぜんないと思います。世の中には下戸なんていっぱいいます。例えば僕は友人を作る場合にも、仕事のパートナーやメンバーを選ぶ場合にも「飲めるかどうか」なんて一切考慮したことがありません。僕の妻は飲めないわけではなくて、簡単に酔う楽しい酒ですが、酒飲みの僕の相手にはなりません。でも僕らはそれが1ミリも障害になっていません。

ただ、酒を飲むと「お互いのガードが下がる」という効果があって、気軽な付き合いに発展しやすいというのはあると思います。また接待などがある一部の仕事では「仕事をこなす難易度が上がる」場合もあります。僕は取材で「飲んで相手より先に酔わないこと」が役に立った覚えがあります。一方、僕の叔父が奈良漬けさえ食べられないまったくの下戸でしたが、金融機関の法人営業になって大変な思いをしていたのをみています。

でももう酒を飲んで仕事を決める時代ではないから、そういう職種も減少しています。「飲みニケーション」という時代でもないと思います。あんまり気に病む必要はないと思います。