ドル円などの為替の動きはほぼ想定内でしょうか。

まず僕は「ドル円はあまり気にしない」というのが基本方針です。これは、

①円資産とドル資産を完全に別建てで管理している
②ドル資産はドル資産として増やしているので、もう10年以上、円をドル転していない
③ドル資産の大口支出はドルベースで行うことが多い
④ドル資産から円転する場合、レートが良い時を見計らってやっている

以上の4つの理由からです。

ただドル円は、海外投資家の日本市場への資金流入や日本企業の決算に影響を与えます。その範囲でドル円のレートに関心を持っていますが、その予想では、ドル円は予想以上に円が弱いということになっています。

ドル円の購買力平価(PPP)から計算すれば、現在のレートは明らかに異常な円安です。円の実効実質為替相場(REER)なんて、1970年前後以来、半世紀ぶりの安値圏にあります。いくら日本が再投資収益が柱になった債権国になったとしても、現在のドル円のレートは行き過ぎだと考えています。

現状のドル円レートは「現実」ですから受け入れるしかないですが、過去の通貨の歴史を見れば、通貨レートはどこかで購買力平価に収斂してきました。だから、僕はどこかでもう少し円高に振れるという予想を堅持しています。ただ冒頭に挙げた理由で、僕自身へのドル円の影響はごく軽微です。だから気長にレートの修正を待っています。