質問
りおぽん氏はメディアやコンテンツにお詳しいと思うのですが、私はレーベル会社や配給会社というものの存在理由が今ひとつよく分かりません。若者なので「撮って(録って)売るだけじゃん」以外の感想が出てこず、中間で何をやっているのか説明など読んでもピンと来なくて…
特化した広告代理店みたいなものとでも思えばいいんでしょうか?
回答
レーベルと配給会社は役割がちょっと違いますね。「レーベル」はレコード会社の1部門で、アーティストはこれに所属してCDなどを制作します。例えば僕の妻はとあるレコード会社からCDを出していますが、妻が所属しているのは、その傘下のレーベルで、そのレーベルの音楽プロデューサーなんかと話をして、CDを録音しています。だからアーティストにとってはマネージメント部門兼制作部門みたいなものです。レコード会社はそれを宣伝して売ってくれる組織という位置付けです。
一方、配給会社は日本におけるマネージャーみたいなものと言えばいいでしょうか。映画製作会社が製作した映画の上映権を買い取って、各映画館に対してプロモーション活動を行います。また映画の宣伝をするのも配給会社の役割です。配給会社の立ち位置にはいろんな意見があります。一番多いのは配給会社が儲けすぎているというものです。
確かに日本では、邦画の多くは東宝、東映、松竹の三大配給会社が大きな影響力を持っていて、映画館のスクリーンを押さえています。だから三大配給会社に扱ってもらえないと小さな独立系配給会社を通じて、単館での上映になったりします。
映画のおおむねの収益配分は、映画館が約半分を取って、その残りを配給会社と製作に関わる製作委員会でシェアし、その残りを映画監督や映画製作スタッフがもらう構造だと言われています。あまりに監督や製作サイドへの配分が少ない。映画製作スタッフの年収は100万円台がザラにあると聞いています。これも日本では配給会社が強過ぎるゆえと言われています。欧州などでは監督が著作権を手離さず、種々の権利収入を得るのが普通らしいです。
ただ現実問題として配給会社を通さないとスクリーンが押さえられないという現実があります。また日本の映画の現状を考えると、配給会社が仲立ちしてプロモーションしてくれないと、集客出来ないという側面もあります。制作サイドが集客を見込めるので配給会社を通さず自分でプロモーションした実例があって、例えば「エヴァンゲリオン」の「序」とその次の「破」がその事例としてよく知られています。さすがにエヴァなのでこれは全国の映画館で上映されましたが、押さえたスクリーンの数はエヴァにしてはかなり少なかったと思います。結局、最後の「Q」では配給会社を通しています。
昔は独立系の映画館がそれなりにあって、そうした映画館に映画を配給する独立系映画会社というものがありました。例えば「月はどっちに出ている」「フラガール」「誰も知らない」など、日本の映画史に残る名画を製作して独立系映画館で上映させて来た「シネカノン」なんかが一例です。同社は自社系列の映画館まで抱えていました。
しかし映画館はシネコンが主流になって独立系映画館が次々と閉館、その結果、行き場がなくなったシネカノンは10数年前に倒産しています。結局、今では三大配給会社か、でなければ角川を始めとする準大手と言われるところを通さないと、お金をかけて映画を撮って、それをたくさんの映画館で上映してもらって製作費を回収してさらに儲けることが、難しくなっているんです。クラウドファウンディングで映画を製作して、独立系の映画館の単館上映から評判が評判を呼んで上映館を拡大、最終的に邦画ヒットの目安とされる興行収入10億円を突破した「この世界の片隅に」のような成功事例もありますが、現状では例外的存在だと思います。
なお、洋画はディズニーやワーナー、ソニー・ピクチャーズなどは日本支社が自ら配給しているほか、ユニバーサルが基本的に東宝東和、パラマウントが東和ピクチャーズです。映画はプロモーションしないとお客さんが大量には来ないし、スクリーンを押さえていないとどうにもならないビジネスなので、要らないと言われながら、配給会社に頼って来た実情があります。
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