質問
後継者に求める事はいくつかあると思いますが、投資家としてのスキルもその一つですか?
回答
それは期待していません。求めるのは「今ある元手をあまり減らすことなく時代の荒浪を乗り切って、それを次世代にバトンタッチできる能力」だけです。
僕の父方の実家も母方の実家も妻の実家も、江戸時代から続く旧家です。真偽のほどはともかく、父方の実家には鎌倉時代からの家系図なんてものまであります。本家の伯父が存命中は、法事などになると大広間に一族が集まって、輪島塗りのお膳を出して食事をして酒を飲みながら、本家の伯父を中心に大事なことを話し合うという、「犬神家の一族」のような時代錯誤なことを平成の世でやっていました。
といっても僕の父も母も本家の跡取りとかではなかったので、僕はずっと至って気軽でした。ところがこの四半世紀ほどの時代の流れの中で、本家であるべき家の継承が上手くいかなかったり、衰退してしまったりしてしまった結果、一族を経済的に支えて導くという「本家機能」の一部を、僕が担わざる得なくなっているという現状があります。
例えば母方の実家は、祖父の時代は広い家屋敷を構えて使用人をたくさん抱える羽ぶりの良さでしたが、叔父が早逝して従兄弟が跡を継いだ現在、めぼしい資産は2度に渡る相続税で消え、一介のサラリーマンである従兄弟には、その物理的な家を維持するのさえ難しくなっています。そうは言っても現在は大企業の部長職ではあるので、彼はそれに見合った暮らしをすれば良いとは思っているんですが、実際に本家の家屋敷を売り払うかどうか相談されると、僕自身も思い出深い家なので、それがマンションにでもなるかと思うと忸怩たるものがあります。このため、その維持に経済的に協力することになっています。
その結果、僕は母方の一族の集まりでは、最近は実質的にいろんなものごとを最終決定するような役割を担わされるようになってしまいました。これは妻の実家関連も同様で、末席で良かったはずの父方の家でもそうもいかなくなっています。僕が死ねば、これがそのまま娘たちに受け継がれるわけではないと思いますが、なんらかの役割が期待されるのは避けられないと思います。ということは、3つの旧家の存続と継承という可哀想な役割が、娘たちに課せられる可能性があるということです。だから後継者には冒頭に挙げたようなスキルを求めざる得ないんです。
娘たちはかつての僕と同様に、現時点ではそうしたことにまったく無頓着なので、このまま無頓着でいられたら幸せだと思います。しかし妻でさえ「こんなことになるなら、婚外子でいいからもっと子どもがいれば良かったのにね。それなら重圧も分担できるのに」と言い出す始末です。
たぶんここまで読んだ若い方の多くは「何を時代錯誤な」と思われるでしょう。僕もそう思います。でも、僕はなんだかんだで良い思いを見させてもらってきたし、小さな頃からある種の子女教育を施されてきてしまったので、そう無下には出来ないんです。30代、40代では無関心だった「家の存続」というテーマに、50代以降で直面せざるを得なくなっています。
古い家の血に流れるこの「家の存続」の本能には、けっこう怖いものがあります。まさか自分にこんな本能が眠っていたなんて、若い頃には想像もしていませんでした。
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