美術品の類って保管が大変なイメージがあるのですが、りおぽん家ではどうしていますか？

これは家を建てる段階でかなり配慮しました。美術館級のものもそれなりにあるので、所有者責任があると考えたからです。

家の中の各所に積極的に飾って楽しんでいますが、ぜったいに出しっぱなしにはせず、必ず休ませています。3年休ませたら、半年飾るといった具合です。ただ飾る場合も直射日光は当たらないようにして、出来るだけ優しい間接光が当たるように配慮しました。もちろん乾燥もカビが生えるような多湿も厳禁です。

美術品の多くを飾ってある60畳ほどの通称「大ギャラリー」は天井近くに明かり取りの小さな窓があるだけで、天井のライトもふだんは点けていません。だからおおむね暗いです。温湿度も一定範囲内になるようになっています。でも、これでも飾っていることには違いないので、箱に仕舞って完全に休ませる30畳ほどの「美術品倉庫」というものも大ギャラリーの隣にあります。多くの絵画はふだんはこの状態で保管しています。家の中に飾るのは、本当にごくごく一部。これらの入れ替え作業を管理するのが、実は僕と秘書さん姉妹の最大の仕事なんです。

これ以外に「人形ギャラリー」「茶道具倉庫」「楽器庫」などといった部屋があって、妻のグランドピアノが置いてある「音楽室」を含むこの一帯は、照明に配慮して、温湿度管理が独立でキチンと行えるようになっています。