質問
2024年09月16日 回答
自民党総裁選、誰が総裁になると思いますか?かなり混戦してますが。
回答
こういう話だから、むちゃくちゃ個人的なイメージを交えて僕の分析を回答するよ。誹謗中傷する意図はないので、気分を害した人がいたらごめんなさい🙇。
世論調査では石破茂さんと小泉進次郎さんが人気ですが、僕はマスコミのこの種の調査結果をまったく意味がないと思っています。おおむねコンピュータで無作為に選んだ電話番号に電話をかけるRDDといった手法で調査をやっているからです。
今回の自民党総裁選で投票権があるのは、「自民党員と自民党の国会議員だけ」ですから、投票権を持たない一般国民に調査して、例え自民党支持者であろうと、何を考えていようが関係ありません。この辺の層に調査すれば、知名度で先行するこのお2人に、高市早苗さんや河野太郎さんといった「これまでの候補」の名前が「知っている名前」として挙がるのが「当たり前」です。
1回目の投票では約100万人の党員党友票と国会議員票が同数で投票されて、たぶん過半数を取る候補が出ないので、決戦投票になって国会議員票367票と都道府県連代表による47票で争われる仕組みです。自民党の党員党友名簿を入手したメディアもあるにはあるようですが、「自民党党員党友に絞った世論調査」は実はそんなにできていません。
まず国会議員票については、現時点ではほぼ行方がはっきりしています。小泉進次郎さんと小林鷹之さんの一騎打ちでしょう。国会議員、特に衆議院議員にとっては、今回選んだ総裁を首相に据えて、次期衆院選を戦わないといけません。彼らにとってはまさに自分の職がかかっているんです。
これまで散々名前が挙がってきた「古い候補たち」では「自民党は変わった感」も「清新さ」もまったくなく、「自分たちの衆院選」が戦えないから選べないです。特に当選5回に満たない若手・中堅議員の危機感は猛烈ですから、自分の職がかかっているので旧派閥のボスがどうこう言っているだとかなんだとか言っていられません。
僕は議論を経て最終的には小林鷹之さんが議員票ではトップになると見ていますが、問題は党員党友への知名度が低く、1回目投票で決戦投票に生き残れるかどうかです。まだ今後も候補者同士の議論が続きますので、それでどこまで浸透できるのかでしょう。
マスコミはアホですから当初小林さんを泡沫候補と見ていたメディアもありましたが、議員票を想像以上に固めていることが判明してきたので、徐々にですが扱いも変わりつつあります。党員党友は非常にじーちゃんばーちゃんが圧倒的に多いですから、オールドメディアであるテレビ報道の影響が大きいです。SNSでのビッグデータ分析をしているメディアもありましたが、自民党の党員党友でSNSなんて見て投票行動を決める人はレアですよ。ツイッターなんて「何それ?」という人が大半です。お金の無駄遣いをしましたね。
ですから今後テレビで小林さんがどう扱われるのかに注目です。1回目投票で2位に食い込めれば、決戦投票でもしやもあり得ると思います。それぐらい自民党の若手・中堅議員の間での評価は高いです。小泉進次郎さんを支持できないベテラン議員にも「今回は小林にやらせてみるか」とおっしゃる方も出てきたと聞いています。
小泉進次郎さんは議員票と党員党友票を合わせれば、現状ではほぼ1回目投票ではトップになると予測しています。ただ党員党友の評判は実はそれほどまでは高くはなく、議員票もだんだん小林さんに流れる傾向が出ているので、1回目で過半数はムリでしょう。ということで、決戦投票のポイントは、現時点では「小泉進次郎さんの相手が誰になるのか」です。
現状では党員党友票は石破茂さんが有力だと思います。ただ石破茂さんはクレバーな政策通ですが、自民党国会議員間の人望があまりない方です。一つには過去の経歴を見ていただければわかりますが、田中派の事務局員から立候補したにもかかわらず中曽根派に所属、その後は自民党分裂で新進党・新生党に参加したり、旧田中派系の平成研に出戻ったりと、その政治的な行動に節操がなかったからでしょう。現代の政界風見鶏というわけです。
派閥解消を訴えていたのに水月会を作ったことにも、言っていることとやっていることが違う、という批判がありましたし、そうやって作った水月会に集まったのは、主に無派閥系の20人程度でした。当選12回でこれまでたびたび総裁選に立候補して来たにしては、これはちょっと寂しい数字です。自民党国会議員の間に石破待望論がないことは、このことからも伺えます。党員党友票をたくさん取って2位に食い込めるかどうかですが、石破茂さんが2位になった場合、決戦投票で次期総裁に選ばれるのは小泉進次郎さんでしょう。
ただ僕の情報ルートでは、テレビ局の間でも、当初は小泉進次郎さんに加えて、石破茂、高市早苗、河野太郎という従来型候補の合計4人を有力候補扱いして番組制作しようと考えていたようですが、この3人が予想以上に票をまとめられていないので、今後テレビ局は「自民党総裁選は大混戦」というスタンスで番組制作をする方向に切り替え、自民党総裁選報道を盛り上げる方向のようです。となると今後のテレビ報道のやり方次第では、3人の従来型候補への党員党友票の集まり具合はさらに悪くなるかもしれません。
現時点での総裁選の結果予測としては、7割ぐらいの確率で小泉進次郎さんで、1回目投票でもし生き残れたら、決戦投票では小林鷹之さんの目もあるかな、という見方を僕はしています。
ダークホースは高市早苗さんでしょうか。自民党の党員党友票が、討論会での自民党的ではない小泉進次郎さんの言動を見た結果、彼に入れたくなくなった方は、自民党タカ派の高市早苗さんに入れる可能性があります。国会議員票でも決戦投票になった場合、リベラル色の小泉さんとタカ派の高市さんの対決になった場合、旧清和会(旧安倍派)や旧志帥会(旧二階派)などのタカ派系のベテラン議員を中心に高市さんに票が流れる可能性があります。
河野太郎さんは派閥のボスだった麻生太郎さんが支持したおかげでやっとこさ推薦人を集められたレベル。この中の当選回数が少ない議員なんかには、ボスに言われたのでとりあえず推薦人には名を連ねたという方もいると聞いています。国会議員間には河野待望論はありません。決戦投票で河野太郎さんになることはないでしょう。
茂木敏充さんと林芳正さんは次期総理として即戦力ではあると思うんですが、茂木敏充さんは立候補した方の中で一番の政策通であるのに対して、お人柄から議員間では名門の旧平成研(旧茂木派)以外には支持が広がっていませんし、党員党友票はとうてい集まりそうにありません。
林芳正さんは今回は自分が立候補することで、旧宏池会(旧岸田派)が他の候補者からの草刈り場になって、派閥的な求心力がなくなることを防ぐための立候補だと見ています。旧宏池会のメンバーがどれぐらい小泉進次郎さん支持に回るかがポイントでしたが、その割には旧宏池会のメンバーをよく推薦人として集めたので、実質的に岸田さんの跡目相続には成功したんじゃないでしょうか。これだけでも林芳正さん的には成功です。旧宏池会はもっと小泉進次郎さんに流れるのかなと見ていたんですが。誰が総理総裁になっても、林芳正さんはそれなりの処遇をされそうです。
上川陽子さんには、河野太郎さんでは嫌だと考えた旧麻生派の人と、林芳正さんを支持しなかった旧岸田派の人に加えて、高市早苗さんでは支持できない自民党女性議員が派閥横断的に支持に回りましたね。いろんな意味での受け皿にはなったんですが、決戦投票に進むのは、現状ではさすがに難しいと思います。
以上が現時点での僕の分析ですが、投票日までまだ10日あまりあります。直近の討論を見ると、各候補が揃って石破茂さんや小泉進次郎さんに質問して、小泉さんや石破さんの主張の弱点を突こう、2人のどっちかを引きずり落とそうとしている戦略に出たと見ました。
小泉進次郎さんの主張は突っつけば穴だらけですから、今後他の候補者に狙われて、それを見た党員党友票が思ったより集まらなかったり、国会議員から案外頼りにならないと見られる可能性もあります。安易すぎる解雇規制緩和論やライドシェアによる環境対策論など、海外動向から拾ってきた付け焼き刃の政策が、早くも狙い撃ちになっている気がします。今後は経済政策論議など苦手分野になると、もっとボロが出る可能性もあります。
小泉さんてもともとお父さんが大人気だったので当選された方ですし、お父さんが総理をやっていた当時、関東学院大からかなり特殊な形でコロンビア大大学院に行って箔を付けて来られた方ですからね。コロンビアに行ってから英語の勉強をするなんて、ふつうの米有名大学院留学者が聞いたら大爆笑ものですよ。どう考えてもお父さんの七光での留学実績です。いったいいつ政治家としてやっていくための研鑽を積まれたのか、その経歴からは僕にはぜんぜんうかがえません。僕はリベラル色の強い自民党員ですが、小泉さんを支持できません。
早くから自民党若手のホープと目されて来ましたが、当選5回で要職に就かれたのは実は環境大臣2期だけです。難題を抱える重要閣僚には選ばれていません。自民党4役をこなしたわけでもないです。これまでの首相はそこまでは怖くて選べなかったんじゃないですかね。期待先行の方ですから、今後海千山千の他候補たちにいろんな形で論戦を挑まれると、案外脆いところを見せるかもしれません。それが党員党友票の行方に影響を与え、若手国会議員間の小泉待望論も弱める可能性もあります。
一方の石破茂さんは幹事長も政調会長もやって来た歴戦ですから、討論でもそうそうボロは出さないとは思います。ただ先述の通り、石破さんはいろんな派閥や党を渡り歩いて来た結果、過去の主張と現在の主張にいろんな変遷があります。また防衛族ですので、逆に防衛政策周りも突っつかれそうです。
すでにアジア版NATOや脱原発の主張にツッコミが入っていました。当面の他候補の課題は1回目投票で2位になることですから、今後、石破茂さんは集中砲火を浴びそうです。ボロは出さないでしょうが、過去の主張の軌道修正はさせられそうですから、信頼感を失う可能性があります。
というわけで、今後は有力になりそうな候補の引き摺り落とし合いになると見ています。小林鷹之さんは財務官僚出身ですから、有力になったと見られれば、プライマリーバランスをどう考えているのかと言った経済財政政策が逆に突っ込まれるでしょう。党員党友票を集めさせない手段として、過去の統一協会問題を蒸し返す方も出てくるかもしれません。
高市早苗さんの主張も突っ込みどころが満載ですし、米大統領選挙のテレビ討論会ほど酷いことにはならないでしょうが、今後の10日あまり、けっこう醜い争いにはなるかもしれません。
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