彼女の趣味嗜好を事前リサーチするに辺り、上手なやり方はありますでしょうか？

なかなか苦労しているみたいだけど、会ってくれるようになってよかったね。「静嘉堂文庫美術館」は丸の内の方だよね。サプライズを仕掛けるのは難しい場所だね。どうやら芸術に興味がある子のようだから、せめて静嘉堂文庫の収蔵物や歴史のことを事前に調べておいた方がいいんじゃない。美術館の中ではお話しができないけれど、丸の内の静嘉堂文庫美術館は規模が小さいから、割と直ぐに見終わってしまう。だからその後、お茶かあるいは食事になるけれど、少しはその話ができると見直してもらえるんじゃない。

ちなみに静嘉堂文庫美術館がある丸の内の「明治安田生命ビル」というのは、半分は新しく建てた高層ビルなんだけれど、半分は「明治生命館」という戦前の日本における近代洋風ビル建築の代表作を残したもの。ビル自体が重要文化財で、美術館もこっち側にある。

こっちの建物は8階建てだったかそんなもので、管理を厳重にしているから、部外者は2階以上には上がれないけれど、アテンドツアーが予約制であった筈。2階の会議室とか豪華だよ。みんな静嘉堂文庫美術館しか知らないから、これは彼女にとってプチサプライズになるかもね。

そして明治生命館は敗戦後、米軍の極東空軍司令部として接収された歴史がある。2階の会議室ではマッカーサー総司令官も出席して、対日政策を話し合う「対日理事会」も開催された。そういう女の子なら、往時を偲ばせる豪華な建物にそうやって案内してあげたらちょっと尊敬されるんじゃない。事前に少し調べて行けよ。

なお、明治安田生命ビルの「MYプラザ」には食べ物屋がいっぱい入っているけれど、新しいビルの地下1階のお店はどこも比較的カジュアル。

このデートコースでごく自然に誘えて、ちょっと相手を驚かすことができるのは、静嘉堂文庫美術館を皇居側に出た明治生命館地下1階にある「センチュリーコート丸の内」。基本は会員制クラブだけど、パブリックなレストランや和食のスペースもある。彼女の時間と君のご予算次第だけど、静嘉堂文庫美術館に行った良い記念にはなると思う。

今はどうなっているのか知らないけれど、接収時もこの地下1階は米空軍司令部の飲食スペースとして利用されていたので、僕が昔、丸の内にオフィスがあってこのクラブの会員だった頃は、米軍兵が壁に書き残した落書きまで残っていた。あれがパブリックスペースなのかは覚えていないけれど、重要文化財だから、落書きさえも消せないはず。そんな感じでエスコートしよう。

明治生命館は夕方になるとガラガラと音を立ててシャッターが閉まる。このシャッターさえ、今では補修が困難な特別なもの。管理会社のボスが、以前すごくお金がかかるんだとぼやいていた。エレベーターのボタンまで昔のままだよ。静嘉堂文庫美術館を見終わったら、館内を皇居側に出てちょっと案内してあげてみて。これを知っている人はあまりいないから。

まあ曜変天目(稲葉天目)や油滴天目といった、お茶碗を始めとする有名な茶道具を彼女は見たいんだろうけど、せっかく丸の内まで連れ出したのに、それだけで彼女を帰したら勿体ないというもの。ただ「センチュリーコート丸の内」にもし連れて行くなら、時間の問題もあるし、彼女もそれなりにオシャレさせてあげた方がいいから、当日のサプライズではなく、「静嘉堂文庫美術館のすぐ脇にこんなお店があるから、ここでお食事しながら、展示の感想でもお話ししませんか？」と誘ってみた方がいいと思う。先ずは君がサイトでチェックしてみて。

美術館の閉館時間から時間が空くようだったら、新しいビルの方の3階に行ってお茶をしたり、お花屋さんで小さな花束を作ってもらい、それを贈ったりして上手く時間をつなげ。1階には「ティファニー」も「ミラーミラー」というウェディングドレスのお店も入っているぞ。他にセレクトショップもある。あっちこっちに連れ回すと彼女が疲れるから、明治安田生命ビルの周囲でウロチョロした方がいいと僕は思うよ。

あの辺には近くのビルの1階にも、有名なブランドショップがいろいろ入っているから、2人でウィンドウショッピングをして回るのも楽しいと思うけれど。女の子は別に買ってもらわなくてもかまわないんだ。「将来買ってあげたいなぁ」なんて話しながら、一緒に見て回るだけでもウィンドウショッピングは、女の子にとって楽しいんだよ。非モテ男は買わなきゃいけないと思いがちだけど、まったくそんなことはない。そうすりゃ楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

参考情報は出したから、自分でプランを立ててみて。こっちは料理屋の個室で3人を相手にしているから、これ以上回答している余裕がない🤣。サイトで調べるのはそっちでやって。わからないことは後で再質問して。