長時間、汽車電車に揺られてる間何されてましたか？

まあ、長距離鈍行の旅はいろいろです。例えば東京駅発大垣駅行きでは、帰宅ラッシュの混雑で床に座っていたら、隣で座っていた関西に下るという劇団の女優さんがモロに好みだったので、床に座ってずっとお話をして、空いてきたところで2人で並んで座席に座り、真夜中、浜松駅で僕が買ってきた駅弁を2人で分けて食べて、米原駅で東京での再開を約束してハグして別れたことがあります。新幹線では味わえない、なかなか懐かしい思い出です。

昔はおおらかだったので、米原駅で長岡駅行きの鈍行に乗る時は、井筒屋の「元祖鱒寿司」と「鮎のうるか」、それにワンカップの酒を買って、ちびちびやりながら古い客車のなんとも言えない匂いの中で車窓の風景を楽しみました。これが福井駅に着く頃にはなくなるので、高野商店の「焼き鯖寿司」や番匠本店の「笹寿司」、それに「小鯛の笹漬け」とワンカップのお酒を買い直すっていうのが定番。これでちんたらやってると、金沢駅に到着する頃にはほろ酔い加減という算段です。なんかオッサンの旅みたいですが、高校時代の話です😅。今だったらぜったい売ってくれませんよね。

鈍行の旅では乗り合わせたおばあちゃんに、果物だとかお菓子なんかをよくもらったものです。「ほら食え」と方言で言われるとなんか嬉しかったものです。五能線あたりだと方言を理解するのも難しかったですけど。