カテゴリー
投資法・投資哲学

ヨーロッパはEV化を方向転換しそうなのですが、どうお考えですか?

質問

2024年03月6日 回答

EV化はヨーロッパより環境保護のためという名目で始まったものです。ホントの目的はエンジン自動車がヨーロッパメーカーが売れなくなってきて、日本や中国の自動車が世界を席巻していたので、EVならヨーロッパが先行できると思って無理矢理EV化を急いだ感があります。ところが思惑と反して、中国やアメリカのテスラがEV車の生産と販売を伸ばしてきてヨーロッパの自動車メーカーは押され気味です。また、なんらかしらの理由でヨーロッパはEV化を方向転換しそうなのですが、どうお考えですか?

回答

これは以前回答した通り、欧州はもちろん米国も「ある程度以上のEV化なんて進められなくなる」と予想しています。EV化で欧州は自動車産業に絡んだ大量の雇用機会を喪失するので、そんな痛みには耐えられないからです。

先ほどの回答では中国市場の話に的を絞りましたが、これを欧州でもっともEV化が進んでいるフィンランドに話を移すと、シェアは圧倒的にBYDがトップで公営の電気バスなどもBYDです。またかつてサーブと言われていた現在フィンランドに本拠を置く自動車メーカー「ヴァルメトオートモーティブ」は、中国の電池メーカーCATLの出資を受けて、事実上、その傘下になっています。

フィンランドといえばドイツのすぐ近くにあるわけですが、その市場を席巻しているのが中国製EVで、ついでTeslaです。VWがどうにか面目を保っていますが、こんな状況を全欧州で受け入れられるとはとうてい思えません。

先ほどの回答ではちょっとマイルドに回答しましたが、2023年第4四半期の世界のEV車出荷台数ではBYDが52万6000台、Teslaが48万5000台だったので、今やBYDが世界最大のEV車メーカーであるのは間違いなさそうです。特に昨年9月にBYDが投入したEVのコンパクトカー「ドルフィン」の売れ行きは好調で、マークラインズの調査結果では「米国、中国、日本、ドイツ、フランス、英国、北欧3国、それにブラジルといった主要14カ国」の2023年12月の世界のEV車出荷台数がBYDが31.2万台、Teslaが16.2万台でした。この14カ国でEV車市場の90%以上を占めるそうですから、12月の時点ではダブルスコアに近い差がついたってことになります。VWもGMもトヨタもぜんぜん敵わないわけです。

こうした一連の流れについて、イーロン・マスクは「TeslaはEVではなくAIやロボットに近い位置付けだ」といったような負け惜しみのコメントをツイッターで投稿したと聞いていますが、先の回答で触れたように車がスマホ化(SDV化)すればプレゼンスを増すのはHuaweiやXiaomi、Baidu、あるいは台湾のホンハイなどのIT企業で、Teslaではないと僕は予測しています。実際、これらの企業の部品やソフトウェアを組み込んだスマートカーがすでに製造されて中国市場に投入され始めているわけですから。

今のところ、高価格帯のEVはTesla、低価格なコンパクトカーがBYDという棲み分けですが、つい先日、BYDが日本円で3500万円もする超高級EVスーパーカー「仰望U9」を投入したっていうニュースが流れていました。0-100kmが2秒ちょっと、最高時速300kmという仕様だったので、BYDはTeslaどころかフェラーリやポルシェまでぶっ潰す気かと思いました。この他にもSUVなどで高価格帯の商品を投入しています。BYDにはまだ「ブランド性」がないのが弱点ですが、自社でバッテリーを研究開発しているという強みはあまりに大きいと思います。

ほんとこういう話になると、VWもGMもトヨタも触れることがないんですよ。中国のEV市場ではTesla以上にGM系やVW系のメーカーの退潮が目立っています。

世界最大の自動車部品メーカー、ドイツのBoschがようやく自社ブランドのEV用のバッテリーを供給し始めていますが、日本で出回っているBoschのEV用バッテリーは、僕が調べた範囲ではVARTAというドイツの電池メーカーのOEM供給品で、これを実際に製造しているのは韓国の企業でした。Boschでさえそうしないとバッテリーを供給できないんだなと僕は思いました。

マークラインズの調査では2022年の世界の自動車部品メーカーとして中国の電池メーカー、CATLが6位にランクインしていました。2021年は13位だったので大幅なランクアップです。これはEV車限定ではなくガソリン車を含む自動車部品メーカーの順位です。これ以外でも中国部品メーカーの躍進が目立ちます。少し成長率が鈍化しているとはいえ、EV化が進行すれば、CATLはそう遠くない時期にBoschやデンソーを肩を並べ、やがては世界最大の自動車部品メーカーになるかもしれません。その頃にはBYDはトヨタやVW、それにGMに匹敵するような自動車メーカーになっていることもありえます。

こんな現実をドイツやイタリア、フランスなどEUの自動車産業を抱える国が受け入れられるとはとうてい思えません。都合が悪くなると「ルールを変更」してきたこれら諸国です。だから今回もルールを変えるんじゃないでしょうか?

相場予測noteを無料お試しできるキャンペーン!

  • 相場当てまくりの相場予測noteを無料で読める!
  • 秘密の爆益銘柄を無料でチェックできる!
  • 紙書籍が郵送されてくる!
  • 総額1万円相当を無料でプレゼント!

超豪華な特別キャンペーンをIG証券様が実現してくれました!

ダナハーちゃん
ダナハーちゃん
全部無料ですごい🐰❗
  • 私の相場予測を無料で読める!
  • 総額1万円相当のプレゼントを無料でゲットできる!
【見ないと損する!】無料で読める!非常に高い的中率の相場予測noteで爆益を掴み取ろう!【悪用厳禁】イナゴで爆益!大好評の相場予測! 先出しで相場予測を公開しているので、誰でも簡単に真似できます! 私は東大を卒業後、大企業に...

IG証券でしか取り扱っていない投資対象が山ほど存在するため、私のように幅広い投資対象へ投資するなら必須の口座ですね!私自身もIG証券を利用しています!

秘密の爆益銘柄も公開中!

ブログの記事は全て無料で読めますが、相場予測noteに関しては有料記事となっています。

ダナハーちゃん
ダナハーちゃん
無料記事でもすごいなら、有料記事はもっとすごい!
▼相場予測・神託note

予言書とか言われちゃうレベル!?
驚異の的中率!爆益銘柄の公開!
別格すぎる相場予測を公開中!

カテゴリー一覧
カテゴリー内人気記事