質問
2024年03月03日 回答
・Tenstorrentの話が出たけど、そこと提携、製造受託したラピダスはりおぽんさん的には評価上がったの?
・QualcommがAIで一歩リードしているように見える一方、BroadcomはVMwareとか買収してソフトウェア強化してるけど、この会社は時流に乗れてない?
回答
①ラピダスに対する評価は変わっていない。ロジック半導体のファウンドリを目指すラピダスにとって、Tenstorrentという見込み顧客を確保できたことは、確かに大きい。でも、これってジム・ケラー率いるTenstorrent 社がエッジAI向けのプロセッサ開発に成功して、それがたくさんの企業で採用されて、一方のラピダスが2nmの製造ラインをキッチリと立ち上げて、そこで製造が難しいエッジAIのアクセラレータをバンバン製造するっていう、いくつもの「イフ」が積み重なった話なんだよ。
発表は「提携」とされているけれど、これはTenstorrent がAppleやArmみたいに半導体設計の開発を進めてIPを保有して、その設計をもとにラピダスが製造するってことだよね。iPhoneにおけるホンハイみたいな立ち位置がラピダスが描く未来なんだろうけれど、別にラピダスがIPを持つわけじゃないから、予定通り2027年に2nmの製造ラインを立ち上げられなかったら、Tenstorrent はファウンドリを別のところに切り替えれば済む。僕はこのラピダスが2nmのラインを立ち上げられるかどうかに不安を持っている。
まだ開発実績のないTenstorrentの将来のエッジAIアクセラレータの製造受託なんて、クソ忙しい台湾ファウンドリなんかは相手にしないだろう。これは未知数の会社に未知数の会社が飛び付いたって話なんだよ。夢は確かにある。ラピダスもさすがに半導体業界で長い経験がある経営者が率いてるだけあって、半導体で今どこが旬なのかがよくわかっている。組む相手の選び方も正しいと思う。でもイフが多過ぎて、まだ「評価」は変えられない。
②BroadcomのVMware買収が本当に上手くいけば、それは確かに面白いかもしれない。でもいろんな会社に買収されては放出されてきたVMwareを、Broadcomは上手く消化できるだろうか?どうやらBroadcomはVMwareの事業を大幅に集約して運営する方針のようだけど、すでにVMwareのメンバーのレイオフもやっているという噂も出ているから、実際には仮想化なんかのクラウドファウンデーション事業だけがあればいいと思っているんじゃないだろうか。
EUC製品の「Horizon」やEDR製品の「Carbon Black」を今後Broadcomがテコ入れしてくるかどうかが見どころなんだけど、クライアント企業からすれば、先行き不透明な現状ではとても導入しにくくなっている。永続ライセンスを終了させてSaaSのサブスクリプションモデルに移行させるところなんかBroadcomらしいけれど、SIerや顧客がついてこられるんだろうか。
人の動きも気になるところ。VMwareをこれまで率いてきたCEOのラグ・ラグラムは買収完了で昨年11月、VMwareを去った。つい9月頃まで、Nvidiaとの協業でエンタープライズ向けのAIプラットフォーム開発事業を進めているとか熱く語っていたのに、何があったんだろう。社長のサミット・ダーワンまで辞めてProofpointのCEOに就くことが発表されている。CEOと社長がいっぺんに辞めて、VMwareのメンバーの士気は下がらないだろうか?たぶんこれからVMware のエンジニアがズルズルと抜けていくんじゃないかと僕は予測している。
トップが抜け、エンジニアが抜け、顧客やSIerがもし離れたら、この買収の効果がどこまであるか、僕には現在まだちゃんと評価できていないんだ。
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