りおぽん邸ほど広い家の場合インターネット環境ってどうなっているんでしょうか？

ネットワーク環境について詳細に回答することは、それ自体がセキュリティリスクになるから回答できないけれど、いくら広いと言ってもオフィスビルほどではないから、手はいろいろあったよ。

建築時から宅内に光ファイバーを引き回せる配管(EPS)は用意してあった。「機械室」という名称の6畳から8畳ほどの部屋が各フロアにあって、これは通信施設専用ではないけれど、ここにMDF盤やIDF盤が格納されている。フロア間接続は光ファイバーになっている。

宅内の内線などはIP-PBXで処理している。そんなに処理の負荷が高いわけじゃないから、特別なサーバルームは用意していないけれど、1Uの専用サーバは何台か立ててあって、24時間365日稼働している。情報管理責任者はいちおう僕で、サブは家政婦さん。万が一落ちたら、この2人のどちらかがサーバを置いてある部屋に入って修復する。ラック内を触っていいのはこの2人だけ。もちろん冗長性は確保してあるし、RAID6。いちおう会社ではあるから、情報システムのSDPFクラウドを利用したBCPにも配慮してある。

家政婦さんはもともと大手電機メーカーの通信機器の開発エンジニアだったから、僕なんかよりはるかにプロ。だからサーバのメンテナンスは彼女に任せてある。オンプレミスで運用している部分のMicrosoft TeamsやSharepointの運用責任者も彼女。我が家のニーズに合わせて、彼女がカスタマイズしまくってくれた。

我が家は全館空調だから、サーバが置いてある部屋は、その範囲内でいつも冷やしている。

これをベースにフロア内回線を引き回してある。僕と家政婦さんと娘夫婦以外には、複雑な情報ネットワークがわかる人なんていないから、他のみんなからすると、情報コンセントに有線接続するか、各所に置いてあるWi-Fi6のルータをメッシュ接続にしてあるから、この波を拾えばいいだけっていうイメージ。

家は広くても人間の数はせいぜい10数人。たくさんの機器をネットに繋ぐのは、僕と娘と若旦那の3人だけ。PCやiPadなんかを持ち歩いて、どこでもインターネットに繋ごうとする酔狂者は、これ以外には家政婦さんと妻ぐらい。お掃除したり、お洗濯したりしながらインターネット接続するわけじゃないから、他のみんなはだいたい家事エリアか自室兼寝室で接続できる設定をしてあげれば十分。

家族や美沙梨沙なんかの設定をしてサポートするのは僕で、お手伝いさんたちの設定やサポートするのは家政婦さんの担当と決まっている。運用マニュアルは僕と家政婦さんで管理していて、クラウド上に置いてある。