チェコって行ったことありますか？

以前回答したことがあるけれど、チェコは欧州でお気に入りの国の1つ。だからたぶん合計で20回ぐらいは訪問している。文化的なものは揃っているし、料理もけっこう美味しい。チョコと言えば肉料理で、味付けが日本人の口に合うと思う。人柄も良いので、「ドブリー・デン」と街の人に声を掛ければ、ニコニコして会話も弾む。

日本人は旅行が下手だから、ドイツからチェコに入って、プラハの街を日帰りだとか1泊2日なんてアホなことをする。確かにプラハは美しい街だけれど、チェコをそれだけで済ませてはもったいないというもの。

チェコといえば、まず「温泉」。世界的に有名なのは、「カルロヴィヴァリ」「マリアーンスケー・ラーズニェ」「フランチシュコヴィ・ラーズニェ」の3ヶ所。それより鄙びた温泉地がナンボでもある。

カルロヴィヴァリは「カールスバード」というドイツ名で知られていて、クラシック好きならご存知かもしれないけれど、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンといった錚々たるメンツが保養に訪れている。ゲーテもシラーも訪れており、人口5万人ほどの中世を思わせる街並みを歩けば、その記念碑がいろいろある。旅の疲れを温泉で癒して、鉱泉を飲めば、疲れも吹っ飛ぶというもの。

「マリアーンスケー」もチェコ語では馴染みがないだろうけれど、「マリエンバード」と言えば、分かる人も多いはず。そうアラン・レネの「去年マリエンバードで」。もっとも映画が撮影された時は東西冷戦の真っ只中だったので、ロケ地はミュンヘンらしいけれど。こっちもショパンやワーグナー、ゲーテにカフカ、ニーチェなんかが訪れている。アイツら温泉だらけだぜ🤣。でも、人口1万人ちょっとの温泉街で、これはちょっとすごいと思う。各国の王さまも保養に訪れているから、チェコに行ってプラハを観て帰る弾丸ツアーをする日本人の気持ちが、僕には分からない。

カルロヴィヴァリやマリアーンスケーでのんびりと温泉に浸かって、美味いものを食って飲んでして、初めてチェコを訪れた甲斐があるというもの。だからスケジュールには余裕を持たせて行こう。

カルロヴィヴァリならボヘミアンガラスの工房がいろいろあるし、チェコのビールも美味い。もう極楽気分。

マリアーンスケーに行ったのなら、どうせなら5つ星の「ノーヴェラーズニェ」という高級温泉リゾートホテルに泊まろう。古いけれど、往時を忍ばせるお城みたいなホテル。

どっちも小さな田舎町ではあるけれど、世界の王族や貴族、著名人を受け入れてきた歴史があるから、良いホテルも美味いレストランも揃っている。たいしたものではなかったけれど、温泉リゾートに付き物のカジノもカルロヴィヴァリならあるから、温泉で疲れを癒したら、軽く遊ぶのもまた良し。

カルロヴィヴァリなら「グランドホテル・パップ」や「ホテル・オリンピックパレス」「カールスバードプラザ」あたりをオススメしておくけれど、良いホテルは他にもいろいろある。上記は5つ星だけれど、日本人の感覚ではそう高くはないはず。東欧の旅全般に言えることだけれど、行くなら良いホテルを取った方が後悔しないと思う。

温泉に入って飲む本物のピルスナービールは美味いぜ🤣。