日本酒の、飲むときの器のこだわりはありますか？

僕は国内旅行の「自分へのお土産」に、酒器(ぐい呑み、さかずき、お猪口、ちろり、徳利etc)を先ず買うと決めてあるんです。また陶磁器コレクターとして、過去の名陶芸家や人間国宝級の方、期待の新進作家や地方の陶芸家まで、いろんな酒器を集めています。この膨大なコレクションの中から、約50ぐらい、よく使う酒器というのがあります。

これを家政婦さんが管理していてぜんぶ把握しています。だから僕が「今日は五十吉」って言えば、九谷焼の名陶芸家、浅蔵五十吉の中で僕がお気に入りの鶴と亀の酒器が用意してくれます。今日は「中里のぐい呑みの気分」と言えば、唐津焼の人間国宝だった中里無庵の僕のお気に入りのぐい呑みを出してくれます。こんな感じで、今日は長崎ビードロのちろりのセットだったり、冷えた薩摩錫器の酒器だったり、江戸切子や薩摩切子だったり、多種多様で、完全に気分次第です。これは実は日本酒に限らずワインもウィスキーもシャンパンもそうです。