細谷真大はプレミアでも通用すると思っています。｜東大ぱふぇっとの米国株投資ブログ

質問

細谷真大はリアル日向小次郎ですね。
プレミアでも通用すると思っています。

回答

細谷は良い選手だし、ひょっとするとプレミアでも通用するかもしれない。でも世界にはそういうレベルの選手はたくさんいるんだよ。

現実問題として「プレミアで活躍できる選手」と評価するには、プレミアリーグのサッカー選手として、英国の厳しい「労働許可証」を取得できるかどうかが鍵になる。これは「才能」ではなく「実績によるポイント制」で決まる。細谷はこれが現在、ぜんぜん足りない。

FIFAランキング17位の日本であれば、A代表の親善試合ではない真剣試合で、おおよそ半分の試合に出場していれば、プレミアリーグでの労働許可証が無条件で発給される対象になる。それ以下だとポイントが付く。さて細谷のA代表での実績はどうか。

国内リーグでの活躍も加味されるけれど、Band5と、英国での評価がギリシャリーグやスペインのラリーガの2部より格下のJリーグで、たいした成績をおさめていない現状の柏レイソルではたいしたポイントにはならない。

ざっくりとした計算では、GBEを受けて労働許可証を申請するために必要な15ポイントに対して、細谷はせいぜい5-6ポイントあるかどうか。だからぜんぜん足りない。ということはプレミアのチームのスカウティングの対象にもなりにくい。

世界には「プレミアリーグで活躍できる水準」の選手はたくさんいて、実際今もたくさんいるんだけれど、みんなこの壁に跳ね返されてきた。とにかくBand5のJリーグにいる限り、A代表の中心選手にでもならない限り、「プレミアリーグ」は笑い話。

Band1では日本人の多い「ブンデスリーガ」や、比較的活躍しやすいフランスの「リーグアン」、あるいはBand2のベルギー、オランダ、トルコの1部リーグ、最低でもBand3のスコットランドに移籍して、そこでレギュラーの座をつかんで出場時間を稼ぐしかない。確か22歳の細谷だから、これは時間との勝負にもなる。

ちょっと活躍すると「プレミア」とか「ラリーガ」って言い出す人が増えるんだけれど、少なくともプレミアリーグは、日本人には甘くない。