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投資法・投資哲学

米国は急速に状況が変わったのかよくわかりません。

質問

2024年08月04日 回答

米国はほんのついこの間、GDP+2.8%!景気加熱!利下げ後退!ハイ終了!と騒いでいた気がしますが、今はリセッション!景気後退!アメリカ終了!と騒いでいます。
騒いでいる人が何も考えていないのか、急速に状況が変わったのかよくわかりません。どっちなんでしょうか。

回答

騒いでいるのは「米国」ではなく「株クラの一部の方」なんじゃないでしょうか。であれば「主語」が違います。そして騒いでいる方は、たぶんなーーーんにも考えていません。

ただ株式市場に関して言えば、これはどの投資本にも書かれていない、あくまでも僕の個人的な考えですが、相場には「上がる理由を探している相場」と「下がる理由を探している相場」というものがあります。

前者ではいろんなことを好意的に解釈して、多少の悪材料には目をつぶります。後者では逆に悪材料に強く反応します。

先日の金曜日の「7月雇用統計」で、失業率がアナリストコンセンサスの4.1%を0.2ポイント上回って4.3%になったことで、「景気後退か」と判断されて、米国市場が大きく下げています。

しかし言ってみればミスったのは0.2ポイントです。6月改定値が4.1%ですから、そこまで急激に失業率が悪化したわけでもありません。また雇用統計には先行指標となる経済指標があって、6月より少し悪化することぐらいは、実は事前に予測が可能でした。だから専門家たちにとってはサプライズというほどではなかったんです。

にも関わらず、米国市場は強く反応して大きく下げたわけです。

科学的根拠は何もない、あくまでも僕の相場に対する感覚的なものなんですが、7月ぐらいから日本市場に続いて米国市場も、相場は「下げる理由を探している相場」になってきたんじゃないかと思いながら、売買の予測を立てています。

以上のことで、「雇用統計はたぶんコンセンサスよりちょっと悪い。それで大きく下げるだろう」という予測をして、指数先物をたくさん売っておいたり、プットオプションをたくさん買っておいたりしたわけです。

こうなるといったん反発しても何かあれば下げやすく、本格的な上昇基調に戻るためには、なんらかのトレンド転換するための出来事が必要になります。

ほんとこれはあくまでも僕の肌感覚ですから、話半分に読んでくださいね。

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