年一の定期健康診断に加えて、これは受けといた方がいいかもしれないという健康診断はありますか？

40歳以降なら、脳ドックは一度どこかで受けてみたほうがいいと思います。特に血圧が高い、血糖値が高い、あるいは喫煙習慣があるといった場合は、かなり勧めます。MRIだとかCTがこんなに各病院にある国は少なく、また諸外国に比べて費用も格段に安い。あんまり濫用するのはなんだかなぁですが、せっかく日本に生まれたのですから、受けない手はないです。

お金に余裕があれば、50代以降、どこかでPET検査を任意で受けてみてもいいでしょう。僕の友人にこれで早期に癌が見つかったのが2人います。30代と40代以降では、癌の罹患率が大きく変わります。PET検査はお値段は高いですが、身体的な負担は少ないです。

CTだったらまずは胸部CT検査でしょうね。なかなか機会はないかもしれませんが、全身のCT検査もチャンスがあれば受けておいても良いです。あんまり頻繁に受けるのは被曝リスクがありますが。僕は去年、他の目的でやったこの検査で極めて早期に腎臓癌が発見されました。被曝リスクはドクターが勘案してくれます。

もうちょっと年を食ったら、腫瘍マーカーのうち、男性は前立腺癌を発見するPSAだけは受けても良いと思います。女性であれば卵巣癌を発見するCA125だけでもいいです。確定診断はできませんが、これであればお金はそう高くありません。女性は骨密度検査を受けておきたいところですね。

健康診断の便潜血検査で引っかかった場合、大腸の内視鏡検査が勧められると思います。あんまり愉快な検査ではないですが、これは受けておいたほうがいいです。大腸癌や大腸ポリープが見つかる場合が多いです。

この種の検査はお金のムダになる場合が多いですが、稀に問題が発見されて早期に処置されます。金持ちはこれに金を使うので、長生きできる可能性が上がるわけです。僕を含めて、けっこう早期に癌が見つかっています。

日本人の死因は今や4人に1人が癌という時代です。次いで多いのが心臓や脳の血管障害です。これらを合わせると40%台ですから、これを防ぐことができたら、その次の死因「老衰」で死ねる確率が高くなります。