麻布青野さんと巖邑堂さん、どちらの柏餅がお好きですか？

なんかここんところ毎日、柏餅を食べているような気がします。京都では今回お世話になった親族のお寺さんが「末富」を御用達にしているので、従姉妹がその柏餅を出してくれました。道明寺の食感が良かったです。銀閣寺の近くにある「緑菴」の柏餅も道明寺でした。

何度か回答していますが、りおぽん家ではこういう季節ごとのお菓子は、「日本橋長門」さんで買い求めるのが、曽祖父母の代からの慣わしなので、まず長門さんです。ちなみに長門さんは柏餅ではなく「おかしわ」と言います。このほか東京では赤坂の「塩野」、六本木の「青野総本舗」で今年は柏餅を買っています。ぜんぶ梨沙がお使いに行ってくれました。

また百貨店の外商の方が、手土産に「鈴懸」と「榮太郎総本舗」の柏餅を持ってきてくださいましたが、いずれも折り悪しく僕らは京都旅行中だったので、家政婦さんに言って、お手伝いさんたちみんなで食べてもらいました。

京都ではお茶菓子にとお茶屋さんで「鍵善良房」の柏餅とお粽を出されました。また野点道具をお借りしに行った茶道家の方にどこぞの美味しい柏餅を出していただきましたが、どこのお店なのかは聞き忘れました。

「川端道喜」のお粽ももちろん縁起物としていただきましたが、あれは美味いとかどうとか言うものではなく、ほんと季節の風物詩だと思います。

僕はこの時期の京都では柏餅やお粽より、わらび餅がいいです。ただ「茶洛」はもはやなく、「茶寮　宝泉」でくつろぐ時間は今回はありませんでした。ということで、今回は「末富」と「嘯月」「洛叉庵」のわらび餅を宿泊先のホテルなんかでいただきました。「嘯月」はお世話になった茶道家の方への手土産にするため、ずいぶん前にきんとんなどの上生菓子を予約してありました。「末富」「嘯月」と我ながら鉄壁の布陣です。

僕らが泊まったホテルが北山にあったので、これらのお店を買い回れました。ホテルでお茶を点てていただく「嘯月」の生菓子とわらび餅は絶品でしたが、4人で一泊200万円超のラグジュアリーホテルという割に、外人向けなのか、掛け軸なんかのしつらえがチープなのが、玉に瑕でしたが。

なお、娘が世話になった茶道や華道の先生たちへの京都土産に、「亀末廣」の「京のよすが」を従姉妹に買っておいてもらいました。家政婦さんやお手伝いさんたちへのお土産は「柏屋光貞」の「おおきに」「そら豆」です。僕の京都の手持ちの駒をかなり使いまくった気がします。

以上なんですが、これでどのお店が一番美味しいのか言えというのは、かなり酷な話ではないでしょうか。それぞれ個性はありますが、どのお店もとっても美味しいです。

と書いていたら、百貨店の外商の方がリターンマッチにいらっしゃいました。日曜の祝日だというのに営業熱心なことです。今日の手土産の柏餅は人形町の「彦九郎」だそうです。僕が大好きなわらび餅とお赤飯も持ってきてくださいました。気が利いています。これは娘の色留袖の1着ぐらい、あつらえてあげなくてはなりませんね😅。