質問
記者は政治家などからの情報収集の際に「書かないなら特別に教えてやる」とか言われて飲みの席で色々教えてもらった場合は書きますか?書きませんか?
回答
政治部記者が取材していて「これは本当は◯◯だぞ」なんて教えてもらえる方がレアだし、そんな政治家が「書かせたい」ことの価値は低いです。こういうのは「たまには書いてあげないと」という感じで記事にします。つまりお付き合いです。
そもそも大物政治家の取材で「メモを取る」のは原則的にNG。もちろん正式なインテビューでもない限り、レコーダーなんて記録に残るものを出すアホな記者はいません。相手が話したことをすべて頭の中で記憶しておくことになります。
政治家はもちろん、事務次官みたいな高級官僚を取材していて、相手が「本当は◯◯は今こうなっている」なんて丁寧に説明してくれることは本当に滅多にありません。閣議決定したことやもうオープンになっている政策を細かく説明してくれることはありますが。
例えば僕の取材経験で2つ挙げると、某派閥の領袖で当時、某大臣だった方に、ある機密事項の現状について2人っきりになった時、尋ねたら、違っていればいつもは「わかっとらんな」と明確に否定される方が、「むう」とおっしゃったきり、何も答えてくれませんでした。顔をよく見たら「これでわかれ」と目でおっしゃっていました。
またとある重要案件について、某省の高級官僚の方に、「どういう方針で臨むのか。役所として取り組むのかどうか」、複数の記者で取り巻いて質問したところ、まったく無視されました。でも、記者団を振り切るとき、僕にだけ見えるように、手で小さく「バツ」を作ってくれました。これもこれでピンとこなかったら、記者とは言えません。
政治家の取材で「◯◯さんがこう言った」と書けるのは、よほどの公開されている周知の事実です。つまりニュースバリューがありません。だいたい官房長官が何人かの記者を招いて政府の方針を説明してくれる懇談だって、「官房長官が」とは書かないのがルールです。こうして「政府首脳が」と言った記事が出来上がります。
「オフレコ」については、大原則があります。それは相手が「これはオフレコだぞ」と言い、記者が「はい」と言った感じで、言葉にしてそれを明確に了承した時点で、「オフレコが成立する」というものです。ですから、記者サイドは「ウンともスンとも言わず」、なんとなく雰囲気でオフレコを了承したように相手に誤解させるのも、取材テクニックの一つなんです。
ただこうして記事を書けば、相手と「オフレコ話を書いた」「いやオフレコを了承していない」というトラブルが発生する場合もあります。こうなると相手が今後の取材を受け付けない場合もありますから、記者は事の重要性と相手との今後の関係を考えて、「書くか書かないか」という判断をすることになります。
なお日本人の記者はいったんオフレコを了承したらこれを守る傾向が強いですが、米国の記者にはオフレコであっても「これは書くべきだ」と判断した場合、ズバズバ書かれる傾向があります。権力者とメディアの戦いの歴史の違いがそうさせるのでしょうね。
これらとは別に「記者が見当違いのことを書かないよう」、記事にしないことを絶対条件に、重要事項の秘密の内容について、しかるべき人がおおよそのことを説明してくれる場合があります。これを「背景説明」と言います。
この「背景説明」で聞いたことを、誰が話したのか名前入りで記事にすれば、こういう場に2度と呼んでもらえなくなりますから、それはまずしません。あくまでもその説明されたことを頭の中に入れながら、「方向性が間違った記事を書かない」ように努めます。
以上のように、取材において取材対象が重要機密をベラベラ喋ってくれることは、政治部や経済部ではまず滅多にありません。いつもと様子が違うと言った微妙なニュアンスを察知することになります。これを読み違えると「誤報」になります。
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