奥さまがつけるジュエリーって一つで二億とかもしかして当たり前だったりするのでしょうか

ふだん妻が身につけているジュエリーは、だいたい5000万円ぐらいまでです。イヤリングは1000-2000万円が多くて、ブレスレットやネックレス、それに髪飾りや胸に付けるクリップがお高いです。宝飾時計で1億円近いのがあるぐらいです。指輪は通常は「ヴァンクリーフ」の僕とお揃いのマリッジリングだけです。これは小さなダイヤとプラチナですが、せいぜい50-60万円のものです。

妻がおねだりするジュエリーは基本的に高くてもせいぜい万の単位です。欲しがるのは大きな石ではなく、小さな貴石を散りばめた、ファッション性が高いものだからです。

お高いものはだから特別です。一つはパリのヴァンドームに行って、ジュエリーメゾンで宝石から選んで、オートクチュールで制作してもらった場合です。これはお値段もさることながら、納品まで平気で半年や1年かかります。しかし、世の中の他の誰も持っていない一品ものになります。

もう一つは、僕が資産運用の一環としても蒐集している100年ぐらい前のアンティークのハイジュエリーがあるんです。アールヌーボー期やアールデコ期に作られたもので、今では考えられないような大きなダイヤやサファイア、ルビーを使っていて、精緻な細工が施されています。

僕は茶道具であれ、絵画であれ、蒐集したものは使い、飾って愉しむ主義です。ですから、こうした僕のコレクションを、妻が貸して欲しいと言ったら、貸し出しています。この中には、数十万円のものも、億単位のものもあります。