なんでこんなに小田急電鉄株は弱いんでしょう。

僕にとっての東北沢駅は、今の地下駅ではなく、素朴だった懐かしの地上駅です。日中は乗降客があんまりいない素朴な駅で、駅前にはたいした商店街もなかったんですが、良いカフェが1軒ありました。

僕の高校から大学時代にかけて、東北沢には東京進出を果たしたばかりの河合塾の駒場校があって、浪人した高校時代の友人たちが通っていました。東大の駒場キャンパスの最寄駅は井の頭線の駒場東大前駅ですが、小田急線側に出ようとすると最寄駅は代々木上原駅になります。ちょっと距離がありますが。

駒キャンからシモキタに行く最短ルートは当然ですが正門を出て駒場東大前駅から井の頭線に乗ることでしたが、天気が良い日にてくてく歩くには、裏から山手通りを富ヶ谷で分かれた「航研通り」に出て、左に折れててくてく歩いて代々木上原駅方面に向かい、途中で小田急線に沿った細い道に入ることになります。これがお気に入りのお散歩コースで、これだと東北沢駅の付近を通過します。このぐらいであれば、女の子とのお散歩にもいいですし、麻雀するなら河合塾駒場校に行っている友人も途中で拾えました。

また奥渋谷の神山町に住んでいた頃は、まだシモキタの焼き鳥屋で大学時代の友人たちとけっこう飲んだんですが、バブル期だったので、真夜中タクシーがなかなか拾えませんでした。高校から社会人初期にかけて住んでいた三宿のマンションの時は、茶沢通りを歩いて、途中で太子堂通りに折れたりして深夜シモキタから家に帰りましたが、神山町の時はシモキタから航研通りを逆に渋谷方面に向かって歩いて、山手通りを渡ることになりました。酔い醒ましにはちょうど良かったです。

いずれにせよ、東北沢や下北沢の代沢や代田あたり、それに池の上周辺は当時、下宿屋がたくさんあって、大学時代の友人たちがたくさん住んでいたので、大学時代、よくうろうろした街です。学生には何かと便利な街で安い下宿屋が多かったので、本郷に行っても下宿を変わらなかった友人がほとんどでした。とりあえず行けば誰かがいるという喫茶店や焼き鳥屋がシモキタにありました。

ですから東北沢は駅で降りたことはほとんどないんですが、こういう事情で近くをよく通っています。

小田急電鉄株について言えば、鉄道株というのは基本的にディフェンシブ株です。ですからマーケット全体の調子が悪い時に買われる傾向があります。それ以外で買われるのは特に材料があった時です。小田急電鉄は特段の材料もありませんから、このマーケット全体が好調に推移してきた時、置いてけ堀になるのはやむを得ません。新宿駅の小田急百貨店跡地の再開発の成否次第では注目されるかもしれませんが。