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美しいガラスの美術品を収集したいと考えているのですが、バカラ以外で思い当たるものがあれば教えてください。

質問

最近、バカラのグラスを買い、その美しさにうっとりとしている者です。今後も美しいガラスの美術品を収集したいと考えているのですが、バカラ以外にその手の分野に強い工房やメーカーでりおぽんさんが思い当たるものがあれば教えてください。

ちなみに、箱根のガラスの森美術館や小樽のグラスは結構堪能した後なので、出来ればそれ以外でお願いします。海外でも喜んで行きます。

回答

「バカラ以外」で「箱根ガラスの森美術館」を堪能した後、となると、回答がなかなか難しいですね😅。まず我が家のメインのグラスウェアやリビングなどのシャンデリアなどは、やっぱり「バカラ」にしました。ただ書斎や書庫などのシャンデリアやフロアランプなどはヴェネツィアのムラーノグラスの照明器具メーカー「デマヨ」のものです。この辺だけでもまともに蒐集しようとすれば、億行きますよ😅。

僕の美術品の主な蒐集対象は19世紀末〜20世紀初頭なので、ガラス作品のコレクションも、アールヌーボー期を代表するエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、ルイス・コンフォート・ティファニー、それにアンリ・クロ、ヴィクトール・ワルターなどの「パート・ド・ヴェール」の作家物、「ガラスの森」でご覧になっているでしょうが、ヴェネツィアングラスのジュゼッペ・ヴァロヴィエールの一派などです。

またイタリアに行った時、アンティークのムラーノグラス、それもミッレフィオーリ技法で作られた作品を古美術商で買い込んで来ました。イタリアは美術品の国外流出に厳しいですから、通関で通るかヒヤヒヤしましたが、絵画や彫刻と比べると工芸品には緩いようです。

ムラーノグラスでは現代作家のものや、1920年代の「アントニオ・ヴァッカーリ」のミッレフィオーリ、そしてムラーノ島で工房を構える唯一の日本人ガラス作家、「土田康彦」さんのものなどを中心に蒐集しています。

スペインでは移住も考えたマヨルカ島のマヨルカグラスの歴史ある工房、「グアルディオラ」のガラス器をいくたびごとに買ってきました。華やかなものも良いですが、やっぱりブルーのものが格別です。

フランスでは「バカラ」のほかに「バカラ」より歴史がある「ラロシェール」の「サファイアシリーズ」というハンドメイドのものをフランスに行くたびに買い揃えてきました。「ラロシェール」のちょっとアンティークな雰囲気のグラスはパリのカフェやビストロでよく見かけますが、基本的にマシンメイドの型押しで作られています。

しかし職人の技術を継承するため、いくつかのシリーズだけ、ハンドメイドで作っており、この「サファイアシリーズ」もその一つです。このほかパリ博物館の要請で、ジョルジュ・サンドが愛用してショパンと使ったという「ロマンティックシリーズ」の復刻版が知られています。ただマシンメイドのものは日本でも割と見かけますが、ハンドメイドのシリーズを揃えるにはフランスに行く必要があるかもしれません。

もう一つ、「バカラ」より古いクリスタルガラスメーカーとして、有名な「サンルイ」があります。18世紀にはフランス王立のガラス工場になり、社名の「サンルイ」はルイ15世が名付けたという歴史あるクリスタルガラスメーカーです。一時期「バカラ」と経営統合していた時期もあり、流通経路を共同化していたため、古い「サンルイ」と「バカラ」には区別が付け難いものがあってコレクター泣かせなんですが、僕は現代のものではなく、19世紀のものやアールデコ期のものを蒐集しています。

「サンルイ」と「バカラ」の歴史は複雑で、経営統合したのは19世紀初頭に「バカラ」が倒産したためでした。それを「サンルイ」が救済したんです。その少し前、ベルギーの「ヴァラ・サン・ヴェール」も「サンルイ」と合併しているので、一時期はこの3社が経営統合していた時期もあります。だから一時期の「サンルイ」と「バカラ」は技法はまったく一緒で意匠だけちょっと変えていることもあったので、アンティークには見分けにくいものもあるんです。この合併によって高度な「サンルイ」の技術が「バカラ」に移転したので、今の「バカラ」があるとも言われます。

ただ「サンルイ」に不幸が襲います。1870年ごろに発生した普仏戦争の結果、「サンルイ」があるロレーヌ地方のモーゼル県はドイツ領になってしまい、「サンルイ」はこのため工場の閉鎖を余儀なくされました。20世紀初頭には徐々に生産を再開して、アールデコ期にはまた高い評価を得るんですが、このため「サンルイ」には僕が主に蒐集しているアールヌーボー期のものがありません。なお、モーゼル県が再びフランス領になるのは、第一次世界大戦終結後の1919年のヴェルサイユ条約のことです。

日本の工芸品では、明治期の細密細工とか超絶技巧と呼ばれる工芸品を、30年ほどかけてぼちぼちと蒐集してきました。多くが陶芸、七宝や金工、漆工、蒔絵、象牙細工や象嵌ですが、数は極めて少ないものガラス細工もあります。蒐集当初はは見向きもされなかった明治工藝だったので、お安く買えたんですが、最近は人気になってお値段が跳ね上がってしまいました。日本の近代ガラス工芸の開拓者でもある「岩田藤七」さんの色ガラスによる花器やガラスで出来た茶器も集めています。日本に「パート・ド・ヴェール」の技法を持ち込んだ「小川雄平」さん、「小柴外一」さんなども骨董屋で見かけると購入してきました。

現代のガラス工芸作家で蒐集しているのは、京都のガラス工芸作家、「渡邉明」さん、埼玉県飯能市在住で保谷硝子(HOYA)から独立された「白幡明」さん、そしてこれからが期待されていたのに病気で夭折された「青木美歌」さんなどです。

「バカラ」以外のガラスウェアでは、まず和食の時に利用する江戸切子と薩摩切子があります。江戸切子では「熊倉硝子工芸」の2代目の熊倉隆一さんのものや、吉兆やつきじ田村なんかでも使われている「堀口硝子」、それに江戸切子の伝統を受け継ぎながらレトロモダンの世界を切り拓いた「廣田硝子」の乳白色が味わい深い「大正浪漫硝子シリーズ」とかき氷が美味そうに見える「雪の花シリーズ」なんかがあります。江戸切子の元である「江戸硝子」ではモノがモノだけに残っているものが少ないですが、江戸時代のガラス職人、「上総屋留三郎」あたりのものと思しきガラスのかんざしや万華鏡を見つけたら、これ幸いと購入しています。

一方、「薩摩切子」は20世紀末に復刻された現代の薩摩切子のほか、江戸末期から明治初期のわずかな期間だけに製造された薩摩藩が輸出用に作った昔の「島津薩摩切子」を探し集めています。薩摩藩は「薩摩金襴手」という御用窯といい惜しみなく日本の工芸技術の粹を尽くしています。クッキリとした江戸切子に対して淡い「ぼかし」が美しい薩摩切子です。

もう一つ、日本の伝統的なガラス工芸では、型を用いない宙吹きで作られる佐賀市の「肥前びーどろ」のジャッパン吹きで作られたものもぼちぼち買ってきました。たぶんこの技法を今でも受け継いでいるのは「副島硝子工業」ぐらいなのかもしれません。ブルーの「肥前かんびん」という日本酒を入れるちろりのようなものは本来はお燗をつけるものなんだそうですが、夏に冷酒を入れると、涼しげな中に独特の暖かみもあるのが好みです。

おめでたい席では、金沢の「箔一」という金箔屋さんのテーブルウェアを使うことがありますが、その中にはやはり宙吹きで作られた金箔が入った酒器セットを揃えてあります。そして日本のクリスタルガラスといえば、「カガミクリスタル」があります。グラヴィール彫刻を施されたワイングラスやロックグラスなどがあります。

「バカラ以外」の海外ガラスメーカーでは、まずボヘミアングラスの「モーゼル」の19世紀末から20世紀前半の意匠のものを見つけたら集めてきました。またチェコ土産として「プレキシオサ」のクリスタルガラスのジュエリーをたくさん買ってきたことがあります。欧州では「スワロフスキー」と同等以上の評価を受けていると思います。

テーブルウェアでは書斎で「テレジアンタール」の「ユーゲントシュティールシリーズ」というドイツでのアールヌーヴォー様式のワイングラスを使っています。書斎に置いてあった現代ラリックの「イロンデル」のテーブルランプは、ピクシーが蹴っ飛ばして粉々になっています😭。「ラリック」ではデカンタがいくつか無事に残っています。

ワインなど飲み物関係のグラスでは実用的なものとして「リーデル」のものが「バカラ」のサブとしていっぱいあります。この他、「マイセンクリスタル」の「ミュージックインストゥルメント」というピアノやヴァイオリンなどが描かれたシリーズをかなり昔に妻にプレゼントしています。

ガラス器は好きなので、欧州のアンティークショップで良さげな骨董品を見つけたら買ってきました。古い香水瓶などがたくさんあります。香水瓶はただアンティークだというものなどいろいろですが、中にはボヘミアのものやマイセン、バカラ、ルネ・ラリックのものもあります。

旅先なので思い付いたのはこのぐらいです。ガラス器は陶磁器に次ぐ、僕のコレクション対象の1つです。

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