質問
最近日本という国がいつ出来たか考えるようになりました。しかしちょっと調べてもよくわかりません。いろんな説があるみたいですね。
りおぽんさんは日本という国はいつできたとお考えですか?
回答
日本人の起源、日本語の由来、日本国の成立過程などはさまざまな研究があり、技術の進歩などとともに時代ごとに変遷しています。
例えば僕の若い頃には大野晋さんの「日本語はタミル語に起源がある」という論説が大ヒットしました。しかし現在ではこの学説はほぼ否定されています。
日本人の起源についても、かつては日本列島に縄文時代からいた狩猟民族の「縄文人」が渡来系の農耕民族である「弥生人」に駆逐されて成立しているのが「現代の日本人である」という「二重構造モデル」というのが通説でした。しかし最近の人骨のDNA鑑定、さらには全ゲノムシーケンスを調べる研究で、この通説もほぼ否定されて来ています。
僕が理解している現在の最新の研究成果は、実態は「二重構造モデル」よりもうちょっと複雑であり、「縄文人」に、北東アジア起源の人たちが混交して成立した「弥生人」があり、さらにこれに東アジア起源の人たちが混交して古墳時代の「古墳人」が成立したというものです。「三重構造モデル」と言われます。
ですから、日本人のルーツにはおおむね3種類あり、現代の本州の日本人に関して言えば、東アジア祖先のDNAを持つ人が6割強で、北東アジア祖先のDNAを持つ人と、縄文人のDNAを持つ人が2割弱ずついるというものです。
ついこの間の今年4月に発表されたばかりの、理化学研究所や東大医科学研究所などが共同研究した3000人を超える日本人の全ゲノムシーケンス解析の結果では、日本国内でもかなり地域差があることまでわかってきました。これによれば、日本でも縄文祖先のゲノムシーケンスを持つ人は東北地方と沖縄県で最も高く、関西地方では1割程度しかいないというものです。
この全ゲノムシーケンス解析でも、日本人には3種類のルーツを持つ人がいるという「三重構造モデル」が裏付けられる一方、関西人には東アジア祖先、特に黄河とその上流地域にいた古代中国人集団との遺伝的親和性が非常に高いこともわかりました。
全ゲノムシーケンスデータの地域差の結果を見たんですが、本州クラスターと沖縄クラスターがまったく異なっていたり、関西と関東以北でもかなり異なっているなど、非常に興味深かったです。「日本国の成立過程」は今後、こうした研究成果から、推論がなされていくと思います。
ただこの手の研究は日進月歩です。ほんの20-30年前までは通説だった「二重構造モデル」が最新の研究で覆されたわけです。僕がこの回答で示したのは、2024年時点での「最新研究成果」なので、30年後にはまったく別の学説が立てられているかもしれません。
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