経堂という街が成城に比べて良かった点は何かありますか？

僕が住んでいた頃とはすっかり駅や駅周辺の様相が様変わりしちゃっていますよ😅。僕が経堂から成城にお引越しした時には、まだ高架駅化の工事中でした。もちろん「経堂コルティ」なんて影も形もありません。

良かったのは当時はけっこう「世田谷区の下町」という雰囲気があって、気軽に買い物に行ったり、お食事に行ったりできたことです。最近はちょっと気取っている街になってきてしまいましたが、当時はそんな雰囲気がぜんぜんありませんでした。

僕は高校から約10年間、世田谷区の三宿というところに住んでいたんですが、当時はチャリに乗って太子堂通りを抜けて三軒茶屋に出て、雑貨を買ったら名画座や日活ロマンポルノを上映している映画館で高校をサボって、いわゆる「三角地帯」で締めに飲み、そのままの勢いでまたチャリを漕いで、三宿のマンションに戻るというのが、お気に入りのお散歩コースでした。

ですから代々木上原から引っ越すと決めた時、三茶からシモキタを結ぶ茶沢通りあたりでも物件をあたったんですが、これぞという物件が見つかりませんでした。経堂と比較検討したのは、京王線の千歳烏山駅周辺なんですが、良い物件が先に経堂で見つかったことと、あんまり会うわけにはいかない女の子が千歳烏山に住んでいたことで、経堂ということになったわけです。

以上に挙げた町名を世田谷区に詳しい人が見れば、当時僕がどんな街に住もうとしていたのかわかると思います。馬事公苑が比較的近かったことや、僕のお稽古ごとの行き先からも近いのが利点でした。街としては千歳船橋もなかなか良かったんですが、小田急線で各駅停車駅というのは知っている方は知っている地獄なので、却下になりました。今は高架化や複々線化でだいぶマシになっていますが、当時は急行優先で、いつ発車するのかさえ、よくわからなかったんです。

僕が経堂で暮らしたのは実はそんなに長くはありません。気に入っていたので長く住むつもりだったんですが、10億円を超えるお金が思いがけず入ってしまいました。それで急いで物件をあたったんですが、小田急線沿線の急行停車駅で、子育てに良い街でリセールバリューが高いと予測できるとなると、成城学園前駅ということになりました。比較検討したのは、田園都市線の二子玉川駅と桜新町駅の周辺です。この時点ではまだ多摩川を渡る決意は出来ていませんでした。代々木上原に戻ることも考えましたが、延床面積が400m2 超える一軒家はあまりありませんでしたし、あったのはむちゃくちゃお高かったです。

成城学園前での暮らしも待望のお庭が持てたので快適でしたが、街としては僕的には経堂の方が好みでした。もっとも今ではどっちも駅舎がすっかり変わり、どっちにも「コルティ」が出来ているのが皮肉な話です😅。