質問
いつも学ばせていただいております。ありがとうございます。
マスコミ出身の方に失礼な質問だったら大変申し訳無いのですが、安倍さんの暗殺についてマスコミの偏向報道が一因ではないかと考えております(安倍さんになら何をしても良いという風潮をメディアが作り、実際に暗殺され、そしてメディアは暗殺犯を報道しまくるなど)
このように考えてしまう私は、りおぽんさんから見るとネトウヨや常日頃からのマスコミ嫌いという括りになってしまうのでしょうか。
ちなみに「多分この方かな?」と思われる方のニュース映像を見てきましたが、炎上させようとしてる方々は読み取り方が極端すぎるとは思いました。その上でなお、気遣いの言葉が一つあれば炎上しなかっただろうとも思いました。
ただ、麻生さんの「ヒトラーに学べ」などを意図的に悪質に切り抜いて意味を改変して偏向報道をしていたメディアの人間が、ネット民に意図的に悪質に切り抜かれているのは自業自得な気もします。
回答
僕は元政治部記者ですが、一部のマスコミの「タメにする報道姿勢」ははっきり言ってカスだと思っています。例えば森喜朗さんはとても脇の甘い失言癖がある方で、文教政策や北方領土問題への取り組みはともかく、経済政策や産業政策に疎い方だったので、総理になるべきではなかったと思っています。
しかし森喜朗さんに対する朝日新聞の報道は、あまりに偏向していて悪意に満ちていました。森さんの選挙の時、朝日新聞の記者が明らかに対立候補に肩入れしていて、森さんをあげつらっていたので、さすがにやりすぎじゃないのと朝日新聞の記者に言ったら、その方は「落としたいからね」とはっきり答えられました。こういう意図を持っていたら、とうてい公正な報道とは言えません。
はっきり言うと、メディアの記者には一部の自民党担当の政治部記者以外、全般的に革新派支持層が多いと言えます。かつては社会党でしたし、現在では立憲民主党の支持者が、ちゃんと調査すれば、世の平均よりははるかに多いと思います。ほとんど政党としての影響力がなくなった社民党を今なおニュースで取り上げるのもそのせいでしょう。
僕の頃はまだ学生運動の余波が残っていたので、産経新聞に就職するのは給与条件が悪いだけでなく、思想的に「あいつは右翼だ」と言われたものでした。一方、朝日新聞の入社試験にはグループ面接というものがありました。あるテーマについて6人ほどで議論するんですが、その中に朝日の現役記者が入って議論に加わります。この時にテーマになるのがかなり思想的な立場を問われるものが多く、現役記者がけっこう議論をリードします。
結果としてこの面接をクリアした知り合いの顔ぶれが、いかにも朝日が好きそうだなと思っていた政治的に左寄りの奴ばっかりだったので、「なるほど朝日はこうやって自分たちの思想を再生産しているんだな」と感心しました。僕が朝日の内定を取ってしまったのは不覚でした。日経が共産党支持者がいないか思想調査して、弾いているのは僕にはまだ理解が出来るんですけどね。資本主義の新聞が資本主義を否定する政党の支持者を採用するのは理屈に合いませんから。
というわけで、テレビや新聞は自民党の政治家には批判的で、革新的な政党には好意的な論調になるわけです。また同じ新聞記者でも政治部の自民党担当には自民党支持が比較的多く、経済部が比較的穏和なのに対して、社会部はかなり急進的な方もいます。基本的に政治の取材は政治部が担当しますが、政治部と社会部というのは犬猿の仲ですので、社会部が強い新聞社では、社会部の方が政治家の取材に加わることがあります。
例えば政界の話は政治部だけど、不祥事や疑惑の追及は社会部の記者がやるといった具合です。最近話題になっていた政治家の記者会見で正規ではない質問を繰り返されていた女性記者は社会部の記者です。政治部記者が担当する総合面や政治面と、後ろの方の社会面で論調があっていないということは、けっこうあります。メディアは決して中立な立場で報道していません。今や渡邉恒雄さんが独裁している讀賣新聞でさえ、東京の渡邉恒雄さんが率いる政治部と、大阪社会部の左翼寄りだった黒田清さんのグループが激しく対立した時代がありました。結局これは黒田さんが退職に追い込まれたことでナベツネさんが全面勝利して、今の讀賣新聞のスタンスがあります。
ただ歴代の自民党内閣で、安倍晋三さんは21世紀では小泉純一郎さんに次いで、メディアで評価された人です。メディアの報道で暗殺されるなら、森喜朗さんは10回ぐらい暗殺されていますし、20世紀なら中曽根さんや竹下さん、田中角栄さんもそうです。長期政権を築いた佐藤栄作さんも最後まで記者との折が合わず、退任記者会見では偏向報道をする記者は出ていってくれと発言した結果、記者が全員退席されて、代表でカメラを回していたNHKのカメラに向かって佐藤栄作さんが1人で淡々と退任の所感を述べるという異常事態になりました。
それでも誰1人暗殺なんてされていません。安倍晋三さんの暗殺は、統一教会で損害を被った人間が血迷った上で起こした殺人事件ですから、政治的意図はありませんでした。僕は清和会の担当が長く、安倍晋三さんとは安倍さんがお父さんの安倍晋太郎さんの秘書をされていた頃からのお付き合いですから、より一層無念です。
某政治家に同行してお通夜にも伺ったんですが、昭恵さんが憔悴しているのを見るのは辛かったです。でもそれでもあの銃撃事件は安倍晋三さんに対するメディアの報道が原因ではありません。もしあえて言うなら、安倍晋三さんと統一教会が関係あるという週刊誌の記事が一因ですが、僕が知っている限り、新聞やテレビはこの記事を暗殺事件が起きるまで追いかけていません。だから安倍晋三さんの暗殺をメディアのせいにするのは、ネトウヨのお門違いだと僕は思います。
僕がこの件かなと思ったものとあなたが思ったものと一致しているかわかりませんが、一致しているならあの分析をして言葉にするのは、むしろ正常です。日本では何かというと「暴力は許せませんね」といったバカでもできる情緒的な発言で、視聴者に迎合して報道した気になっている陳腐なキャスターが多い中、あの発言ができたのはさすがだと思いました。たぶん海外のキャスターであれば、やっぱりあの分析を発言していると思います。
そしてあの発言が云々されるなら、よく調べもせず、いろんな人を傷つけまくっているツイッターの人たちはどう責任をとってきたのでしょうか。今やツイッターやYouTobeの影響力はテレビ局の一局以上に相当しますから、デマを流す人はもちろん拡散する人も同罪です。自分たちはメディアではないからデマを流したり拡散したりしても、あるいは人を傷付けても、それが誤っていたら削除してごめんと言って済む時代ではないと思うんですが、相変わらずツイッターは、チャチなデマと誹謗中傷ばかりです。
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