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菊池寛さんの小説はお好きですか?

質問

菊池寛さんの小説はお好きですか?

回答

菊池寛は特に好きというわけではありません。読んでいて、「まあこの話なら、この結末にするよな」と思う通俗小説が多いと思います。ただそのわかりきったストーリー展開でもグイグイと読ませる筆力が、並の大衆作家とは一線を画すところでしょう。一時期これにハマって、神保町の古本屋で買い漁り、十冊ほど続けて読んでしまったことがあります。

しかしこの時に苦労したのが菊池寛の小説本を入手することでした。一般に世相を反映する大衆作家の作品は、純文学作家に比べてその死後に残りにくい傾向があります。芥川賞や直木賞を創設した菊池寛ですが、芥川龍之介や同時期の太宰治の小説は今でも読み継がれていて、ある程度の本屋さんに行けば置いてありますが、一方の直木三十五の本はまず見かけません。菊池寛もこれに近いです。獅子文六や大佛次郎を入手するのも大変です。

僕は「新青年」という雑誌で活躍した、日本人離れしたモダンな小説を書いた一群の作家たちが大好きなんですが、江戸川乱歩や横溝正史はともかく。久生十蘭、橘外男、小酒井不木、谷譲次、海野十三あたりは「忘れられた作家と言っていいんじゃないでしょうか。みんな再発見されておかしくない小説を書いているんですが。

菊池寛の場合、戦争中に軍部に協力的であったことが、戦後、公職追放の対象になったことも大きいと思いますが、大衆小説の作家であったことがやっぱり大きいでしょう。僕的には小説家としての菊池寛より、文藝春秋を創刊した編集者としての菊池寛のセンスを高く評価しています。

菊池寛は良い目利きであったし、ビジネスセンスがある珍しい小説家でした。彼を慕い宛てにする小説家がたくさんいて、一時期、菊池寛は文壇の大ボスでした。芥川龍之介や太宰治など、数々の文豪との交流のエピソードには心温まるものが多いです。

菊池寛の小説で今も読まれているのは初期作の「父帰る」や「恩讐の彼方へ」、「忠直卿行状記」あたりでしょうか。戯曲「藤十郎の恋」も思い浮かびます。この辺であれば今も岩波文庫などで入手可能です。ただ今や菊池寛の代名詞とも言える「父帰る」は発表当時、反響はほとんどなかったと伝わります。

一方、菊池寛を文壇のスターダムにのし上げて、一世を風靡した「真珠夫人」以降の小説は、青空文庫などか、全集本でないと読めないと思います。皮肉なことです。

僕が菊池寛で一番好きなのは、「忠直卿行状記」です。僕は歴史小説が好きなんですが、この作品はその後の歴史小説に今も影響を与えています。松平忠直に着目した歴史小説も、その後、さまざまな形で取り上げられました。

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