将来のお金に心配がなくなってきたら、政治に興味無くなってきた。

やがて「相続の問題」が生じると、また政治が気になるようになるんじゃないでしょうか。

僕は昔から政治に興味があったし、ずっと政治に関係して来たので、今も興味を失っていません。

僕は衆院選への立候補も勧められて経験がありますが、自民党の代議士だった祖父が、選挙で財産をいっぱい使ったため、本家の伯父が一族の者が政治家になることを禁止していたことと、もしなったらぜったい女性問題がスキャンダルになると判断したので、お断りしました。

トントンの愛称で親しまれたフランソワ・ミッテランには30年以上付き合っているオルセー美術館勤務の愛人がいて、2人の間には婚外子がいるのは、フランス国民の「公然の秘密」でした。大統領就任直後の記者会見で、この婚外子について問われたミッテランが、「それがどうしましたか？」と答えたのは、あまりにも有名な話です。大衆誌「パリマッチ」がこの婚外子の写真を載せてスキャンダラスに報じましたが、総スカンを喰らったのは「パリマッチ」の方でした。

ミッテランの政敵、ジャック・シラクにも隠し子がいるのは「公然の秘密」だったので、こういうプライベートな話を政治手腕と切り離して考えるフランスのような国であれば、僕は政治家になったかもしれません。