メガネで好きなブランドありますか？

僕がメガネフレームを買うときに重視するのは「鯖江産」かどうかです。福井県鯖江市は世界で最も有名なメガネフレーム生産地です。海外の有名ブランドのメガネフレームにも、実は鯖江のメガネフレームメーカーのOEMである場合がけっこうあります。

であれば鯖江のメガネフレームメーカーの特に良いフレームを作っているところから、買うのが良いという理屈です。特に鯖江には手作業でフレームを作られているマイスターが何人もいらっしゃるので、この方たちにお願いして、自分に合う(デザイン面でもかけ心地でも)メガネフレームを作っていただかない手はありません。

僕がこの鯖江のメガネフレームで多いのは、既成品を買うのではなく、自分の希望するフレームの形を言って、僕の顔に合わせて1点モノのメガネフレームを作ってもらうことです。そうすると僕の顔を採寸してくれて、デザイナーさんが僕の希望通りのデザインを起こしてくれます。ここからCADでの設計、金型の作成、プレス加工、パーツの製造、金属パーツの製作、パーツの研磨、そして組み立てを、それぞれ専門の職人さんがやってくれる仕組みです。

以上はメタルフレームの場合ですが、セルフレームも作れます。僕が素材から好き勝手に注文を付けると、フレームがだいたい20万円以上はかかりますが、あれだけ好き勝手言って、これはお安いと思います。ただオーダーメイドするだけなら10万円ぐらいからでしょうか。

それ以外で好きなメガネフレームブランドは、最近出来たばかりの「麻布眼鏡店」(表参道にお店があります)。ここはけっこう今後お世話になりそうです。

また一山のメタルフレームで有名な「井戸多美男作」やセルフレームの「泰八郎謹製」、サンプラチナを使った「恒眸作」など「金子眼鏡の職人シリーズ」、Eyevanのハイエンド「10eyevan」、昭和天皇にメガネをおさめていた「増永眼鏡(マスナガ)」、それに「Oh my glasses Tokyo」「イエローズプラス」、有名な「999.9」などのメガネフレームを「モノ」として信用していて、その中で気に入ったデザインのものを選んできました。

以上は僕の勘違いでなければすべて鯖江産のメガネです。

世界のメガネフレームの大半は鯖江、イタリア、中国で生産されています。海外のハイブランドのメガネは当然OEMですが、どこで生産されたのかよくわからないものも多いです。であれば、誰が作ったのか職人さんの名前までわかるような、これらのメガネフレームを選ばない手はありません。

僕は現在50個ほどメガネを所有していますが、その8割以上が鯖江のメガネフレームだと思います。それ以外ではフランスの「ルスカ」「アランミクリ」、ドイツの「マイキータ」「アイシーベルリン」などのフレームで作ったメガネもあります。これらはデザインに惹かれて買いましたが、どうも日本人より顔が大きい人を想定して作られている気がします。少なくとも鼻の大きさの想定が違っています。

ただ国産のメガネフレームでも、いくつか所有している本ベッコウ製のメガネフレームの製造は、鯖江産ではないと思います。鯖江の近くではタイマイは取れませんし、値段がかなりお高いですから、鯖江で作るには馴染まないんだと思います。

30万円前後とベッコウのフレームにしてはリーズナブルなお値段の多い「グレイルワークス」がいくつかありますが、これは愛媛県松山市の会社だった記憶があります。150万ー200万円した総ベッコウのフレームも3つありますが、これらはノーブランド品です😅。わかっているのは生産メーカーと、フレームに彫ってある作った職人さんの名前だけです。