私の小3の娘なのですが、勉強があまり好きではないようです。

質問者さんに質問なんですが、お嬢さんをどういう人間に育てたいんでしょうか。「やさしいいい子」なんですよね。「学校の勉強ができる」ということは、子どもにとって「必須」のことではありません。

まずお嬢さんにどう言って勉強をやらせているんでしょうか。一番ダメなやり方は「ちゃんと勉強しなさい」と言うことだと思います。「やるべき理由もわからず」、「学ぶ楽しさも教えず」、それで楽しいことを中断させて勉強を強いる。これでやっていることが上手くいかなければ、子どもだって癇癪の一つも起こしたくなります。でもお母さんはつい何となく「ちゃんと勉強しなさい」と言ってしまう方が、非常に多いんですよね。

ではお嬢さんは将来何になりたいんでしょうか？小3ぐらいになれば、子どもだってなりたいものが出てくると思います。「お医者さん」かもしれないし、「美容師さん」かもしれません。最近はどうか知りませんが、僕の時代には「お嫁さん」という女の子がいっぱいいました。僕は小3の時、心臓病の手術をした女の子の学校への送り迎えを自ら買って出たんですが、その子が将来の夢として「りおぽんちゃんのお嫁さん」と答えたので、お母さんに「将来、よろしくね」と言われたことがあります。

余談はさておき、この「将来の夢」が勉強を子どもにやらせる突破口になることがよくあります。例えば「お医者さん」や「看護師さん」だったら、そのためにはどんなことを頑張らないとなれないのか、それを教える。子どもだって夢に向かっているのだと思えば、つらいことだって、ちょっとは頑張ろうという気になるものです。

でも、子どものそういう気持ちは長続きせず、直ぐに挫折しますから、そのやる気を出している間に、「学ぶことの楽しさ」を親が丁寧に教えれば、それが習慣付きます。

でも冒頭に言ったように、「勉強ができること」は子どもにとって必須ではないんです。公立小学校の平均程度だそうですが、それで何か大きな問題があるのでしょうか？みんながみんな、進学校に進んで東大を目指す必要はありません。「Jリーグのサッカー選手」になりたい男の子に、リフティングの練習ではなく勉強をやらせるのは難しいし、あえて言えば、勉強なんてできなくてもかまわないんです。

もしお子さんに「勉強ができる子」になって欲しかったら、お子さんとよく話し合って、親が将来、子どもにどんな職業の大人になって欲しいのか、子どもの夢とよくすり合わせしましょう。

開成中学みたいな学校には、親が医者だったり、学者だったり、中央官庁のキャリアだったりする子どもが数多く入学してきます。彼らは自分も医者や学者になることを夢どころか必然だと思っている場合が多いです。

僕が中1に入学した時、「将来の夢」という作文を書かされました。僕は「心臓外科医」と書きましたが、この「お医者さん」が圧倒的に多く、「ノーベル賞級の発見をする物理学者」だとか「総理大臣」「外交官」「数学者」「大蔵官僚」「作家」などなどだったと記憶しています。

勉強ができる子どもは「持っている将来の夢」が一般的な子どもの平均とは違うんです。可愛らしい「野球選手」みたいな夢を書いたやつは1人もいませんでした。だから親子でまずこの部分をよく話し合いましょう。それでお嬢さんの夢が「お嫁さん」だったら、それはそれでいいじゃないですか。全員が勉強に勤しむ必要なんてないんですから。お勉強は公立小学校の平均で十分と考えて、「やさしくていい子」という美質を損なわないようにして、家事でもお手伝いしてもらいましょう。

そうしながら、将来について時折話し合えばいいんです。本気で目標ができて頑張らないととお子さんが思えば、中学生ぐらいから頑張れば、地元の国立大学や早慶上智ぐらいなら、なんとでもなると思います。ただこの時は、誰かが「正しい受験勉強のやり方」をお子さんに教えてあげる必要があります。勉強をある程度頑張っているのに成果が上がらないお子さんは、だいたいこの「勉強のやり方を知らない」ケースです。

僕はこの「勉強のやり方」を小学生の時に自分で編み出したので、女の子と遊びまわりながらでも、常に最小限の努力で、「開成中学」「東京大学」、そして「国家公務員上級職」や「外交官試験上級職」の試験に合格してきました。登録をしていなかったり、合格後の研修を受けていないので名乗れませんが、「せっかくあれこれ学んだ成果を形にしておこう」という動機でとりあえず受験した「税理士試験」や「司法書士試験」にも、なんら受験勉強はしていませんが、合格しています。これらは質問箱の回答なんかで役に立っています🤣。

勉強は「やり方」さえ習得してしまえばどんどん伸びます。ガリ勉していても伸びない子がいるのは、「やり方がわかっていない」からです。問題は「子どもをやる気にさせた」時、親か誰かが、そのタイミングで「やり方を教えられるかどうか」です。子どもは成績が伸び出せば、これはゲームのハイスコアが伸びるようなものなので、いずれ放っておいても自分でやるようになります。ですから親がまず「勉強のやり方」を自分でよく考えておいて、その日に備えておいてください。

僕は僕の勉強のやり方を、小学校低学年時代の娘に伝授しました🤣。