男だらけの職場で働く女です。

思い込みが激しい相手にぜったいやってはいけないことは「思い込みを指摘すること」です。これは相手にとって全面的な否定に繋がりますから、頑なになり、敵視され、あなたを否定しようとしてくるからです。

思い込みの激しい相手へのベストの対処法は「思い込みの強い部分はスルーして、まずは信頼関係の構築にだけ努めること」です。思い込みの激しい人は、認める相手と認めない相手をハッキリと区別する傾向が強いです。いったん認められれば、言うことも聞いてくれるし、コミュニケーションも取れます。

思い込みの激しい相手には、「相手の話を聞く態度に出る」のがコツです。どんどん質問すれば、自分の考えをどんどん言ってくると思います。その中には思い込みで間違っていることもあるかもしれませんが、そこを否定しません。ただ思い込みと現実の間を探っていきます。

例えば相手は「女性は仕事で使えない」と思い込んでいるのかもしれません。その場合、「そんなことはありません」と全面否定すれば、相手は頑なになって、使えないいろんな事例を挙げてくると思います。ぜったい「女性は使える」とは認めず、従ってあなたの言うことも認めなくなるでしょう。

ここはグッと言いたいことをこらえて、あなたを「女性にしては使える」と思わせるように仕向けます。否定せず、現実にちょっとずつ目を向けさせるわけです。これはあくまで一例ですが、米国のマネジメント法でも、思い込みの激しい相手には、思い込みと現実のギャップを突くのが最適解だとされています。

①思い込みはスルーする、②信頼関係を築く、話相手になると認めさせる、③相手の話を聞く態度に出て、どんどん質問してみる、④相手の言い分(思い込み)と現実の間にスルッと入り込んでいくーーということが、一般的にマネジメント法や職場でのコミュニケーション術として、推奨されているので、試してみてください。