千代田区の小学校のお話を伺いたいです。

千代田区立で名門公立小学校と言えば、まず番町小学校、次いで麹町小学校、そして九段小学校だと思います。昔は番町小学校あたりは千代田区外からの越境で通う子どもがいっぱいいました。当然、教育熱心な親が多かったので、「勉強ができる子」が多くいたのは確かです。

ただ、最近は区外からの越境通学はもちろん、区内の学区外からの通学にもどんどん厳しくなっているので、かつて言われていたほどには、小学校の差はなくなっていると思います。また千代田区は子どもの数がどんどん減っているので、小学校の併合も進んできました。僕が通った小学校も、併合でなくなっています。

ただ以上の3つの小学校、特に麹町と九段の学区内には中央官庁の官舎があります。番町も含めて、教育熱心な親が多い。だから、必然的に勉強ができる子どもが多いわけです。また「中学受験をするのが当たり前」という雰囲気があるのも大きいと思います。公立小学校は、先生によっては「なんで中学受験なんてするの」という人もいますからね。

ちなみに僕の母方の実家がある文京区では、誠之小学校を筆頭に、千駄木小学校、昭和小学校、窪町小学校が有名で、「3S1K」なんて、教育熱心なお母さんたちから言われています。確かに僕の当時、開成中学の入学者には誠之小学校出身者が数人はいました。

ただ僕の母や叔父叔母はみんな昭和小学校で、従兄弟たちには昭和小学校のほか、千駄木小学校も誠之小学校もいますが、特に学校が特別な教育をしていたという感触はまったくありません。港区にも青南小学校のように名門と呼ばれる小学校がありますが、いろんな事情があって「単にその学区内には教育熱心な家庭が多いだけ」なんだと思います。

だから、あえて学区をまたいでまで通学させる必要性は感じません。千代田区の小学校であれば、荒れている小学校というのは聞かないので(荒れるほど児童数がいない)、8つの小学校のどれでもいいんじゃないでしょうか。和泉小学校なんかだと、商家のお子さんの比率が高いので、少し校風が違うかも知れませんが。

ただ合併のおかげでやたら学区が広い小学校があるので、お子さんの通学の便だけ、ちょっと心配です。僕の通った小学校は現在、併合でお茶の水小学校になっていますが、このお茶の水小学校や千代田小学校は、さすがに学区がちょっと広過ぎる気がします。まあ丸の内や大手町から通ってくる児童はまずいないでしょうけど😅。

ところで、小学校から雙葉ということは、「雙葉純度が高い雙葉出身者」なんですね🤣。大昔の僕の彼女も、雙葉のご近所の千代田区在住で、小学校から雙葉でした。やっぱりそうなるとお嬢さまが多くなります。幼稚園から雙葉あたりになると、お母さんか誰かが送り迎えすることが必須で、お弁当ですから、通わせられる家庭も限られますよね😅。

昔の彼女繋がりのよしみで、これはあくまで参考意見なんですが、千代田区の公立中学は、麹町も神田一橋も、校長が変わるたびに校風が変わるという噂は聞いたことがあります。真偽のほどはわかりません。僕よりもはるか昔の話ですが、番町小学校や麹町小学校から麹町中学校を経て、都立日比谷高校に進んで東大に行くのが「コース」とされた時代もありました。でも、もうそんな時代ではないようです。

雙葉のご出身であれば、自分の出身校にアイデンティティを持つ気持ちというのは理解できると思います。その意味で僕は、ご両親が「子どもにはこういう教育を受けさせたい」と思う私立や国立の中学を受験させることをおすすめしておきます。