キツめなことを言われた時、どんな態度をとったり返事をすれば、円滑に進むでしょうか？

質問

女性の先輩で、なぜそんな強い言い方をしたり、一部のの人物にだけあたりが強くなる人がいます。

例えば

・先輩が「△△のことだけどさ〜」と聞いて、後輩が不安だったので「〇〇の件ですか？」と聞き返すと「そう、その話をしてるんだよ」などと、口調強めに言う
・グループ全体で改善しなければ行けないことを、グループ内の1人にだけ指摘する。

です。
その先輩は特定の人に口調が強くなるというより、その場合場合によって「特定の人」が変わります。
私は、その先輩にあたりが強くされるとイラっとして、上手く返事ができないです。「なぜ私だけ？？」と思ってしまいます。

こちらに明らかな原因があると思えない時に先輩や上司からキツめなことを言われた時、どんな態度をとったり返事をすれば、円滑に進むでしょうか？

回答

直接見ていないので断言はできませんが、あなたに実害がなく気分的なものなら、スルーした方がいいでしょう。反抗してもなんの得もありません。

部下たちに自分の意図を行き渡らせたり、部下に緊張感を持たせたりするための基本テクニックとして、全員に言うのではなく、ある特定の人を選んで、その人にキツく言うという手法があります。全体に均等に伝えるのは大変ですからね。

この時、上司が選ぶのは、ぜったい「使えない人間」ではありません。そういう人にキツく言っても、周囲の人は「この人が言われるのしょうがない」と思ってしまうからです。

出来るだけ、言えば伸びてくれそうな、ちょっとやそっとでへこたれることがなさそうな人を選びます。特定の「叱られ役」を選ぶ場合もありますが、それに耐える人がいなさそうな場合は、有望そうな何人かに分散します。

前者のケースで有名なのは、プロ野球の名将として知られる野村克也監督と、やはり名選手で監督にもなった古田敦也さんの関係です。もともと野村監督は古田選手のキャッチャーとしての能力を高く買っていたわけではないとされますが、他に良いキャッチャーがいなかったため、古田選手を起用するようになります。そしてぼやきで有名な野村監督は、試合中でも古田選手をキツく叱るようになったそうです。

この時に取った古田選手の行動は「どうせ叱られるんだったら、いつも野村監督の近くにいてやれ」でした。その結果、自身も名キャッチャーだった野村監督の厳しい薫陶を得て、古田選手はグングン成長します。そして当時のヤクルトの選手たちは「あの古田がボロクソに叱られているんだから、野村監督の要求水準は高い。自分たちが文句を言われるのは仕方ない」と納得したそうです。野村監督が掲げたID野球がこれで選手に浸透、万年弱小チームだったヤクルトが生まれ変わります。

その女性の先輩が、そこまでマネジメント術を意識してキツく言っているのかどうか、現場を見ていない以上、僕にはわかりません。ただの気分屋であるケースも十分あり得えます。

ただその方がもし仕事ができる方で、自他ともに要求水準が高いのであれば、まず「見どころがない」と思った後輩や部下にはキツく言いません。「言えば伸びる」と思うので、キツく言います。その方のキツく言う対象をよく見て、もしそうであれば、「自分は見どころがあると思われているんだ」と考えて、スルーしましょう。

最近はメンタルが弱くて、直ぐにイラッとして、泣き言を言うのが早い若い方が多いので、もしこのタイプのマネジメント法だったら、その女性の先輩は珍しいですね。