質問
昨年末頃からNVDAの株価高騰とともに「幹部役員が株式を売った」との報道が見られますが、これは事業の先行き云々ではなく単に現金が欲しかったから売ったと思いますか？
回答
米国では幹部役員や幹部社員に対して、「報酬の一部」としてストックオプションが提供されます。これはいわば業績に連動するインセンティブです。場合によってはこのウェイトの方が大きいこともあります。NVDAは目下、業績が絶好調で、株価も絶好調ですから、そのインセンティブ給与として、幹部がストックオプションを行使しても不思議ではないです。
また元々の株主であっても、さまざまな理由で株を売却することは、ある話です。NVDAの配当はごくわずかですから、保有していてもメリットはありません。どこかで利益を確定させる必要があります。
僕もストックオプションでは、各社通算で16億円ほどの売却益収入がありました。これは38歳でIT企業に転職してから得た12年間の年俸の総額を上回っています。若いIT企業や半導体企業は、こうやって経営幹部の処遇を手厚くするんです。この文脈で考えるといいんじゃないでしょうか？
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