質問
長期的な為替をどう考えているかとリスク分散としてどういう通貨バランスで保有をしていらっしゃるかについて質問させて頂きたいです。
例えば、今は日本円と米ドルと小額のBTCを保有していますが、レイ・ダリオ氏やガンドラック氏は米国ドルが基軸通貨の地位を失い暴落するリスクに言及しており、その場合に米ドルに替わる保有先が明確ではありません。なんとなく中国元ではない気もしますが、この質問で仰っているようにBTCの可能性も感じます。ただりおぽんさんはBTCを大量保有していないそうなので、どうお考えかを伺いたく。よろしくお願いします。
回答
面白い質問ですね。答え甲斐があります。
まず「米ドルが基軸通貨の地位を失って暴落するリスク」は、僕も「ある」と思っています。米ドル資産のウェイトが高い僕にとっては面白くない想定ですし、3年とか5年という期間でそれが起こるとは思っていません。でも、BRICSの昨今の動きを見ると、僕がかつて想定していたよりも、急ピッチでことが進んでいます。特にBRICSがサウジやイラン、UAEといった産油国を巻き込んだのが、あまりに大きいです。ペトロダラーは米国の力の源泉の一つでしたから。少なくとも今後はペトリユアンなど、ドルの地位の相対化が進むのは避けられないと思っています。
そうなると米ドルの信用を背景にして買われていた米国債が売られる可能性があります。それに紐づく形で、米株式の価値が大きく毀損する可能性もありえると想定しています。つまり大暴落も想定内です。
ではドルが基軸通貨の地位を失った後の通貨秩序がどうなるか、というと、これがわからないんですよね。現時点では「中国元」にはちょっと賭けにくい。でも、BTCなどの仮想通貨も持ちにくいんです。僕はCBDCが進んだら、それを導入した国は野良の仮想通貨、例えばビットコインやイーサリアムを「非合法化」するんじゃないかと予測しています。
中国は建前上、仮想通貨を禁止していて、でもそれを根絶やしにはせず、生かさず殺さずの状態にしていますが、必要があればいつでも根絶やしにできると思います。何しろ現時点では仮想通貨は何かの取引で主要な貨幣になっているわけではなく、単なる投機商品に過ぎないんですから。チューリップが高値で売買されていても、そこに根拠なんてありません。
これは中国に限らずBRICS諸国も同じで、CBDCを研究している日本や英国、カナダ、そしてEUも同じ方向で進むというのが、僕の個人的な予測です。この辺はいろいろ情報収集しているんですが、僕の予想を否定するような動きは今のところありません。
というわけで、ドル基軸通貨陥落後の世界構造が今のところわかりません。現状では僕は資産を通貨ベースでは「ドル建て」「円建て」、それに「ユーロ建て」に分散して持っていますが、それがベストなのかぜんぜんわかりません。
その代わりにやっているのが、「通貨に対してニュートラルな資産を増やすこと」です。不動産、金などの商品、それに美術品などがこれにあたります。ハードアセットは例え基軸通貨がユアンに変わろうとリヤルに変わろうと、それを単位に取り引きされるだけだからです。
単純計算で僕は総資産の65%程度を、こうした「通貨に対してニュートラルな資産」に割り当てていると思っています。日本の不動産のように通貨の影響も避けられないものがありますが、その影響は最小限に食い止められるでしょう。
基軸通貨の交代が僕の生きている間に起こるのか、娘が相続してから起こるのか、それともこんな話はぜんぶ杞憂に終わるのか、現時点では誰にもわからないと思いますが、「備え」だけはしているわけです。
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