次の総理になりそうな人物、なってほしい人物は誰でしょう？

これがこれはという人物がいなくて、難しいんですよね。好き勝手に月旦をしていきます。

まず、岸田後継の有力候補とされる「小石河」から。この3人の中では、人物・識見、そして政策も一番まともだと思うんで、なるんだったら石破茂さんになって欲しい。残る2人には、むしろなって欲しくない。河野太郎さんについてはついさっき回答した通りだし、小泉進次郎さんは、なんとなく、鳩山由紀夫さんみたいになる気がしてならない。

政策通と言えば茂木敏充さんの圧勝なんだろうけど、清新なイメージも国民的人気もない。性格もアレな人みたいだから、もしなったら周りが大変そうだよ。財務官僚だって自民党税調の古株議員だって、茂木さんには逆らえないだろうけど。

茂木敏充さんよりはソフトな林芳正さんにはやらせてみたいけど、どうかなぁ。外務大臣も防衛大臣も農水大臣も経済政策担当大臣も文部科学大臣も卒なくこなしたから、安定感は抜群。東大法学部からハーバードのケネディスクールに進み、米有力議員のスタッフを務めているから、米国政界へのパイプもある。金融政策にも外交政策も明るくて、自民党野党時代に菅直人総理にアドリブの質問をして、返答に窮させたのは有名な話。特に金融政策やが外交政策で米国の政治家と対等に話せる政治家は林さん以外そういない。英語堪能、ピアノも弾ける文化人だから、海外に行かせても日本の総理として恥ずかしくない。でも、何かと脇は甘い人みたいだし、国民的人気もない。血筋もいいのに、重用され続けきた妬みもあるのか、党内政治家の支持も薄い。本人的にも、あえて渦中の栗を拾いに行くようなタイプではないみたいだし、権力闘争をする気があるんだろうか？　62歳となりごろなんだけどね。

50代では、福田達夫さん、津島淳さん、武田良太さん、そして木原誠二さんに注目していたんだけど、4人ともメッキが剥がれたり、傷を負ったりしたので、当面の後継候補として浮上しそうもない。福田さんなんて、自民党総務会長を卒なくこなすことができれば、有力候補になれたんだけどね。特に旧統一教会問題で「何が問題なのかわからない」と言っちゃったのは、本音なんだろうけど、あまりに政治センスに欠けていた。

津島さんは当選回数が少なくて大臣にさえなっていない。親の地盤を継いだのに、選挙に弱いのは致命的。経済政策は不透明だから、それも不安。若手政治家には推される人柄みたいだけど。その点、武田良太さんは当選回数7回で総務大臣もやっている。明るい人柄で汗も掻くタイプ。でも、総務大臣時代にはいろいろミソをつけたし、政治資金問題や統一協会問題でいちいちひっかっているから、今回は推されることはないだろう。木原さんはかなり出来る人みたいだけど、岸田さん側近だし、例の奥さんの問題で総理をする暇なんてないだろう。

それならいっそ手垢がついていない40代の若手にやらせてみちゃえばという気もしてくる。出世コースの自民党青年局長をやったばかりのような人たち。ぜんぜん未知数だけど。

それで名前が上がるのは、小林鷹之さん(49歳)、鈴木馨祐さん(46歳)、小倉将信さん(42歳)、牧島かれんさん(47歳)、小林史明さん(40歳)の5人。このあたりが総理になれれば日本も変わると思うんだけど。ただ小林鷹之さんは初入閣は統一教会との関わりで事実上更迭されたし、財務官僚上がりなので消費税増税論者でプライマリーバランス重視派。これで待望論が起こるとは考えにくい。

鈴木さんも財務官僚という点は同じで、未入閣の当選5回。麻生派で麻生太郎さんの覚えはめでたく、金融畑に強いのはわかったけど、あまりに未知数が多過ぎる。

小倉さんは東大では法学部だけど、日銀に入行し、オクスフォードの院で金融経済学修士を取っているという両刀遣い。甘いマスクで総理になれれば女性にも人気が出そう。岸田内閣で初入閣し、子ども政策担当大臣や男女共同参画担当大臣、若手活躍担当大臣に就いている。こども家庭庁の初の大臣は彼。ただ在職中、ミソも付けなかった代わり、注目もされなかった。次次世代の自民党を背負って立つ1人だとは見ているけど、今はどうかなぁ。二階派だから党内基盤も弱いし。ブロックチェーン議連に名を連ねるなど、テクノロジーもわかりそうなんだけど。数少ない東京・多摩地区選出議員で、いろんな調査会の事務局長を歴任したから、事務局長族と呼ばれている。テレ朝の島本真衣さんって言う女子アナさんと結婚したけど、離婚して一般女性と再婚している。

牧島さんは岸田内閣でデジタル大臣や行革担当大臣に就いて一躍注目されたけど、その前にも菅義偉総理に女性初の青年局長に抜擢されている。そもそも河野洋平さんに後継指名されて政界入りして、麻生太郎さんの政策スタッフをするなど、党内の大物おじいちゃん政治家のウケがとても良い。彼女も党内のいろんな調査会の事務局長を歴任した事務局長族。麻生派で敵を作らない人。政治学者でもある。でもまだ当選4回だし、デジタル大臣では明らかに準備不足だった。押しの強さもない。いずれ磨かれるタマだとは思うけど、今回はさすがにパス。

最後、小林史明さん。上智大学の理工学部出身でNTTドコモに勤務したという政界では珍しい理系。実際、政界入りしてからも、デジタル関連に関わっている。当然ながら次世代通信や未来の放送サービスの話が理解できる。岸田政権ではデジタル副大臣に就任、イマイチ頼りない大臣を支えた。でも小林さんも当選4回で、これまでの最高ポストは副大臣。経済関連はまったくの未知数で、財務官僚など百戦錬磨の霞ヶ関と渡り合えるとは思えない。いずれ時代が必要とする人だとは思うけど、やっぱり今回はパス。

というわけで、僕は誰を推せばいいんでしょうね？　ありえそうな人なら石破さん、希望を言えば林芳正さんあたりでしょうか？