東大ぱふぇっとです。
岸田首相はウクライナへ行き、ゼレンスキー大統領と握手をしている写真の撮影に成功したようです。
「日本はG7で唯一、首脳がウクライナを訪問していなかった」
「やっと日本も首脳がウクライナを訪問したので、これで日本も世界の仲間入り」
この辺りが一般的な日本人の持つ感想でしょう。
さて、我らが岸田首相が握手写真の撮影に成功している中、中国の習近平国家主席はロシアへ訪問し、中ロ関係強化を約束しています。

米国や同盟国がロシアの孤立化を図ろうとする中で、習氏は中ロ両国の緊密な関係をアピール、ロシアを強力に支援していくことを示唆した。習氏はプーチン氏に年内の中国訪問を招請し、ロシア政府当局者はその可能性はあると述べた。
さて、一般的な日本人は親ウクライナ派が多数でしょう。その点において、私は明らかに少数派です。
日本語が読めない方々はこの記事を読むと「東大ぱふぇっとはロシアを支持している」などと曲解することでしょう。
というわけで最初に立場を明らかにしておくと、以下のようになります。
- 親ロシア派ではない。
- 親ウクライナ派でもない。
- ロシアには同情する。
- ウクライナにも同情こそするが、これはウクライナという国の配置が悪かった。
今流れている「ニュース」や「著名人による解説」というものはプロパガンダがどれほど混ざっているものか分かったものではないので、以下ではニュースを一切掲載せずに、誰がどう考えても客観的と言わざるを得ない地図の観点から解説を試みます。
現在のロシアはかつての日本
さて、私がなぜロシアに同情するのかが最も気になるところでしょう。まずはその点から解説をします。
かつて、大日本帝国はアメリカと戦い、原爆を落とされ、敗れました。この点に関して「日本は悪いことをしたから仕方ない」などと思ってしまっている人はこのブログの読者にはいないことでしょう。
アメリカは大日本帝国に対する石油の輸出を禁止(対日石油禁輸)を行いました。

石油がなければ戦艦大和は動きませんし、戦闘機も飛ばせませんから、死活問題です。そうして石油資源を求めて南方へ進出。そしてアメリカはハル・ノートで最後通牒を送り、日本に開戦を余儀なくさせたわけです。
よく分からない人向けに要約すると「アメリカは日本を追い詰め続けて日本に開戦を余儀なくさせた」となります。
ロシアを追い詰めたアメリカ
では、今回のウクライナ戦争は何なのか。
端的に言えば、アメリカがロシアを追い詰めた結果、開戦を余儀なくされたというものです。
これを理解するには地図を見ると良いでしょう。

この地図を見ればひと目で分かるように、ロシアの首都モスクワはウクライナから目と鼻の先です。
NATOの東方拡大
地図を自分で塗るのは面倒なので、いい感じの地図がないか探していたらWikipediaにありました。
ウクライナとモスクワをペイントで雑に加工して表現しておきました。(赤いやつ)

上の図はNATOが徐々に東方へと拡大していく経過を着色表現したものです。緑、黄緑辺りがNATOに入ったことで、ロシアにめちゃくちゃ近づいていることが分かりますよね。
そして遂に「ウクライナがNATOに加盟!?」というところまで、アメリカがロシアを追い詰めた結果、ロシアが開戦を余儀なくされたというものです。※この点において、私はロシアに同情しています。但しロシアを支持するものではありません。
ロシアにとって見れば、ウクライナは最後の緩衝地帯だったのです。
ウクライナに核が配備されれば、モスクワは目と鼻の先です。
ウクライナにとって不幸だったのは、ロシアという大国と、NATOという超大組織の狭間に国が存在しているということです。これは国の配置が悪かったと言わざるを得ない。※この点において、私はウクライナに同情しています。但しウクライナを支持するものではありません。
キューバ危機の逆バージョン
逆のことが発生したとき、第三次世界大戦寸前まで行ったのは誰もが知っていることでしょう。
ロシア(ソ連)がアメリカの目と鼻の先であるキューバに核を配備するかどうか問題。アメリカは当然ブチギレ。

その逆バージョンを時間を掛けて徐々に進めた(NATOの東方拡大)結果、ロシアが遂にブチギレた。これがウクライナ戦争。
以上が、誰がどう考えても客観的と言わざるを得ない地図の観点からの解説となります。
握手会に参加した日本
ニュースには様々なプロパガンダが混ざっているので、私は「ニュース」というものに興味がないのですが、それでも「日本はG7で唯一首脳がウクライナに行っていない!」「日本も早くウクライナに行って世界の仲間入りをすべきだ!」といった主張はちらほら見かけます。
ここでG7と呼ばれる国々を見てみましょう。
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- イタリア
- 日本
このうち日本以外はNATO加盟国です。言うまでもなく、NATOの仮想敵国はロシアです。
ロシアを仮想敵国とするNATOに加盟している国家、そして日本がG7の内訳ですね。
このG7のことを「世界」と表現しているメディアが多数存在するわけですが、これはそもそもロシアを仮想敵国としている軍事同盟所属の国家群+日本というわけです。※北方領土問題などをロシアと抱えている日本もまた、ロシアを仮想敵国としていますが。
日本は日米同盟に国家安全保障を頼らざるを得ないのが現状なので、この西側諸国側に所属せざるを得ないのですが、この西側諸国側を「世界」と考えるのは問題でしょう。
握手会に参加して写真の撮影に成功し、「世界」への仲間入りを果たした!やったね!
遂に念願の握手会に参加することができて、とても喜んでいる首相の写真がこちらですね。

なお、マスコミの方々はプロパガンダを流そうという意図を持っているのではなく、そもそも頭が足りておらず「西側諸国を世界」と認識しているだけな可能性が高いことも付記しておきます()
中国はロシアと接近

…この2つの写真を見比べる度にどうしても笑ってしまう。。。4人の顔を見ると、なんでこんなに違うんだろうかと…。
それはさておき、日本がウクライナに行っている中、中国はロシアに行っていると。非常に対照的な構図となっていますね。
中露関係を強化し、緊密な関係を取るらしいので、ロシアと中国は準同盟国に近いレベルまで接近していることが伺えますね。このあとウクライナにも行くみたいですが。
日本はウクライナの握手会に参加したため、当然ながら西側諸国側ということが「世界」から見ても明らかですね。
「日本はG7で唯一、首脳がウクライナを訪問していなかった」
「やっと日本も首脳がウクライナを訪問したので、これで日本も世界の仲間入り」
これで本当に良かったんですかね。
アメリカ側な雰囲気を醸し出しつつもなるべく中立的で有り続けるべきだったのではないでしょうか。(既にとっくの昔に手遅れだった気もしますが)
今となっては有事の際には海の向こうのアメリカが守ってくれると願いつつ、アメリカが勝てると願うしか有りませんね。
中露 VS 西側諸国(日本)となれば、中国からの安い商品・食料なども一切入ってこなくなる可能性はあるので、インフレの悪化により寄与することでしょう。
私はプロパガンダが大いに混ざっているマスコミのようにはなりたくないので、これ以上は語らずに誰がどう考えても客観的と言わざるを得ない地図を貼っておくに留めます。どう考えるかはあなたの自由意志に委ねられています。

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